12月の弘屋1 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

今回の年末年始は長期に仕事場を閉めているが、それでも年賀状の整理はもとより
レセプトチェック、たまった書類整理、論文の執筆(2編)、看護学校の試験問題の作成、
1月末からあるプレゼン4件の準備、おまけに老人ホーム巡りなど
時間に追われている気がする。
こんなブログ書きまでやっているから、ますます時間がない。

年は明けたが昨年のワインの記録がたんまり残っている。
すべて記録する、というのはかなり根気がいる・・・実際にすべて記録しているのではなく、
しょうもないワインや印象に残っていないものは飛ばしているものもある。

昨年の忘年会の手始め、ではないが12月初頭の弘屋での会が飛んでいるので
記録しておく。
この際は、一部のワインは持ち込みさせてもらった。
数回通っているので、だいぶ料理の特徴は分かってきた。
後輩のタイタ先生も、この店がお気に入りのようで、よく日記に登場する。

余談だが、このタイタ先生の日記、ワインとグルメの点もさることながら、
医療問題に関する切り込みの鋭さは一読に値する。
それまではお互い顔を知っている、という程度であったが、最近georgesさんの会で
2回会う機会があった。
彼がこの店を気に入るのも分かる気がする。

 
バーニャ・カウダ(の野菜) ソースにはトュリフがたっぷり
生牡蠣のジュレ

 
グラタン(中身は茄子だったような・・)
鹿肉フォアグラ添え


カニのパスタ


ドメーヌ・デ・ランブレ クロ・デ・ランブレ 1988
購入日    2007年7月
開栓日    2007年12月5日
購入先    ゆはら
インポーター TSC
購入価格   8800円

これは奇麗に熟した古酒であった。
この頃のクロ・デ・ランブレは評価が高くなかったのではないかと思うが、
20年近く経っていて、とても小ぶりなグラン・クルだがよくまとまっている。
2~3ヶ月前にこのワインの1992を開けたが、そっちはもっと進んだ古酒で、
今回の88の方が飲み頃?であったと言える。

年末にnackさんたちともう一度弘屋を訪れたのだが、西麻布さんが持参された
クロ・ド・タール1990が非常に力強くて若々しかったのと対照的である。
同じモレ・サン・ドニのグラン・クルであるにもかかわらず、畑と造り手でこうも違うのか、
と驚きを禁じ得ない。
ワインの歳を当てるのは、女性の歳を当てるより難しい。

 

プリューレ・ロック ニュイ・サン・ジョルジュ 1er クロ・デ・コルヴェ 1998
購入日    2007年3月
開栓日    2007年12月5日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター 野村ユニゾン
購入価格   11000円

先日nononaさんでのワイン会でせんむさんとdigiengelさんにお会いしたとき、
インポーターはサントリーだと言ってしまったが、勘違いで、野村ユニゾンでした。
蔵出しで昨年3月にデリバリーされたものだと思う。
間違えているのに偉そうに言って、ど~もすみませんでした。

でもその際お話ししたように、そこそこ美味しかったのだけれど、ゴムのゆるんだ
パンツのように締まりがなかった。
先日の1996より2年も若いのに、何でやろ??

しかしこのぬるさがいい、というのもありかと思う。
この日の弘屋では違和感はなかったが、もっと味の濃い料理にこのワインでは
少々苦しかろう。

 
(左)ドメーヌ・ジュール・ギョーム? ポマール 1er エプノ 1974
(右)シャルトーニュ・タイエ ブラン・ド・ブラン NV

あとはおまけだが、店のポマールの代表畑の古酒。
造り手がよく分からないのだが、もはや過去のドメーヌだろうか。
か弱いボディで、すっかり小さくなった果実がしぶとく残る。
よく気をつけないと気付かないが、このワインはものすごく余韻が長い。
こういうわいんが食中酒として最適かどうか、というのは疑問が残るが好きな人には
たまらないだろう。

最後は締めのシャンパーニュだったが、これを飲んでいた時点では日付は変わっていた。
ブラン・ド・ブランでけっこうシンプルでドライであった。
すでに酔っていたので、このあたりはあまり覚えていない・・・

ということで、去年の積み残しワインはまだまだある・・・