美しい色と芳香・・ポル・ロジェ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ポル・ロジェ ヴィンテージ・ブリュット・ロゼ 1996
開栓日    2007年12月1日
インポーター JALUX

シャンパーニュといえば安くても3000円くらいするし、日常に開けるにはそれでも
十分な気もするが、やはりここクラスのものを開けてしまうと、差は歴然としている。
泡の細かさもさることながら、グラスに注いだ最初の芳香にまず魅せられてしまう。
そして、薄いサーモンピンクの色合いにうっとりとする。

薄暗いワインバーのカウンターに座って、隣に肩出しドレスをまとった美女がいて、
ロブマイヤーを傾けながら楽しむ、というのがこのシャンパーニュの
正しい飲み方であろう(酔っぱらいの妄言)。
当然その美女からはほのかな香水の香りが漂ってきてはならない。

残念ながら今回わたしが開けたシチュエーションはかなり異なっていて、
ワインバーのカウンターではなくて自宅のちゃぶ台、美女ではなくてウサギ、
ロブマイヤーだけは何とかクリア。

ネットショップの資料は、以下のごとし。
ピノ・ノワール65%
*グラン・クリュ:アイ、ブージィー
* 1er・クリュ:キュミエール、シャンピヨン、オーヴィレール、マルイユ、シニー、
   リリィー、ヴィナイ
シャルドネ35%
*グラン・クリュ:ル・メニル、オジェ、オワリー、シュイィ、
*1er・クリュ:ヴェルテュ、グラウヴェ
(※20のグラン・クリュとプルミエ・クリュから収穫したピノ・ノワールとシャルドネを使用し、
赤い色合いと美しいアロマを与えるため、瓶詰め前にシャンパーニュ産の赤ワインを
15%添加)

この1996は、シャンパーニュにとっては良いヴィンテージだったようではあるが、
楽天ではもはや見当たらず、99あたりはまだ入手できるようだ。
実はこの1本は、とある方から戴いたものである。

普段飲みの3000円台のシャンパーニュと一線を画した出来栄えに改めて感心するが、
こんなものを日常の飲み物とすることは、お金と感性に恵まれた一部の
人間にのみ許される、大変贅沢なことであろうと思う。

幸せな1日であった。
ごちそうさまでした。ありがとうございました。