無名でも光るものあり・・ジュラ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・アラン・ラベ コート・ド・ジュラ シャルドネ Fleurs 2005
購入日    2007年4月
開栓日    2007年5月8日
購入先    うきうきワインの玉手箱
インポーター モトックス
購入価格   2380円

コート・ド・ジュラのシャルドネで、先月geprgesさんの会で飲ませていただいたものである。
ネットで探したら見つかったので、購入して1人で1本飲んでみた。

ジュラの場所はよく知らなかったが、ブルゴーニュのすぐ東で、ドイツ国境に近い。
あんまり南だともっと印象の違ったシャルドネになるだろうが、ブルゴーニュに慣れたわたしにも
そう違和感はない。

先日と同じく香りが高く、ちょっと野趣のある味わいだが、和食にはよく合う。
無名でも美味しいワインはある、と常々言われているgeorgesさんの面目躍如たるワインである。
このワインを飲むと、ブルゴーニュのシャルドネは品種改良されて本来の野性味が
失われているのではないか、と感じてしまう。

ただし、温度が上がってくると若さによる奥行きのなさが露呈してくる。
先日georgesさんたちと飲んだ際には、もっとしっかり冷やして出していただいたので、
この点は気付かなかった。
2005だから当然だと思うが、あと2年くらいしたらもっと複雑味を獲得して、
一層魅力的になるのではないだろうか。

しかし、どうやってこんなものを見いだしてくるのだろうか。
評価の定まったワインや、ネットや雑誌で他人が評価したものだけをなぞっていたら、
絶対に出合うこともないだろう。
まだまだ世界には無名で安くて美味しいワインがある、とほのかな希望を感じさせる1本であった。