まるでパカレの2002? | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・プリューレ・ロック ニュイ・サン・ジョルジュ 1erCru クロ・デ・コルヴェ 2000
購入日    2006年11月
開栓日    2006年11月11日
購入先    ワインセラーパリ16区
インポーター サントリー(販売は100%子会社のファインズ)
購入価格   9980円

(10日の金曜日に、仕事の打ち上げをかねてミニワイン会をしたが、その話はまた後で)
ooisotaroさんも紹介されている、BRUTUSのワイン特集では、このプリューレ・ロックは
日本で受けが良いが米国ではまったく人気がない、と書かれている。
米国のピノ・ノワールは単純な甘さのものが多いから、そうなんかいな、と思う。

先週行った六覚燈で飲んだこの造り手の看板ワイン、クロ・デ・コルヴェ99が
非常に素晴らしかったので、ネットで探してみたところ、このショップから00と01が
タイムリーに売り出されていた。

この2000年もの、残念ながら大いに感激した99とはかなり異なる。
まず、開栓後のアロマがずいぶん弱い。
しばらく待っていても、99で感じた陶然とした果実香は立ちのぼって来ない。
典型的なビオ香が漂ってくるばかりである。

99と同じ畑のワインである、というのは納得できる。
しかし、ワインの力ははるかに及ばず、ひいき目に見ても50~60%くらいだろうか。
痩せた果実味しか感じられず、すでに枯れかけていたパカレの2002を彷彿とさせる。

届いて早々に開栓したのは、まだショップに多少あるので、追加注文を検討するためである。
初日の印象では、飲むほどに欲求不満が溜まり、倍のお金を払ってでもわたしは99を採る。
すでに高いパフォーマンスを知ってしまっているが故に、期待が大きすぎたのかも知れない。

よくあることかどうか知らないが、澱が出ているわけでもないのに、2日目には濁りが出ている。
そして、初日より力は増している。
これならある程度は納得できる、とはいえ、やはりあの99の力には遠い。
これならちょっと良くできたビオワインの域を出ず、追加注文を決断はできなかった。

1999と2000の大きな差は、ヴィンテージの違いから来るのか、それともボトル差なのか、
相変わらず不明である。
1997、1999、2001と入手したので、順次開ければこのワインの実力がきっと分かるだろう。
外れていなければ、の話ではあるが。