早稲田大学 京都大学 共同ブランドビール
ホワイトナイル(WHITE NILE) 黄桜酒造(京都市伏見区)
その成り立ちは、ただのビールではない。非常に理屈っぽいが、少しだけ紹介する。
詳しくは、このビールを販売している、京都大学生協のHPを参照されたい。
このHPには、「早稲田大学の吉村作治教授はある企業(ビールメーカー)との共同研究において、
壁画をもとにあらゆる考古学的分析を駆使し、古代エジプトビールを再現することに成功されました」
とある。
で、京都大学農学部が、古代エジプトでビール醸造に使用されていた「エンマー小麦」の種子を
提供したそうだ。
さらに説明は続く。
「京都大学は伏木亨農学研究科教授を代表とする研究チームを発足させ、「古代種小麦を
使用した美味な現代ビール」という商品コンセプトをまとめました。そして、黄桜酒造株式会社の
協力を得てこれを試作した結果、2005年12月、エンマー小麦近縁のデュラム小麦を麦芽・小麦
総量の20%用いることで独特の風味を醸し出す現代ビール「ホワイトナイル」が開発されました」
ま、一言で言えば、学者さんたちが暇に任せて(失礼)、古代エジプトのビールを現代に再現した、
ということのようである。エジプトのビールのくせに、水は京都の地下水だそうだ。
ご覧のように、ラガービールよりすこし薄い色、そして苦味が少ない味。あまりコクはない。
330mlで450円。
美味しくなければ、由来や造りがどうであっても意味はない、というのはわたしの持論だが、
このビールは決してまずくはない。上記の講釈などない方が、楽しめたかも知れない。
京大生協以外にどこで売っているか知らないが、まあ、話の種にはなるかも。