今日もリニエ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


(よく動き回り撮影に難渋するが、何故かアタマに軽く荷重をかけるとフリーズする。
 今回は手近にあったリモコンを使用)
ドメーヌ・ユベール・リニエ ブルゴーニュ・パストゥーグラン 2002
購入日    2006年2月
開栓日    2006年2月27日
購入先    ウメムラ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   1850円

なぜモレ・サン・ドニのあとにパストゥーグランを開栓するんだ? 順序が逆じゃないのか、
と思うのはごく自然だろう。
これに深い意味はなく、単に合わせる料理の軽重がそうさせただけのことである。

パストゥーグランは多分ガメイが3分の2くらいで、残りがピノ・ノワールである。
どっしりとした体躯などは望みようもなく、本格的なブルゴーニュと並び称するものではあり得ない。
しかし食事によってはこういう軽さが恋しくなる場面もある。

昨年開けたグロフィエ、ルジェに続いて、超1流の造り手のパストゥーグランの3本目である。
初日はやっぱり酸っぱくて、中音域より上しか出ていない落ち着きのない振る舞い。
2日目になると、中心に朱を帯びた熟成味が感じられて、酸味と甘みがほどよく溶け合う。

しかし、何と言ってもそこはパストゥーグラン、香りはやっぱりガメイが勝つ。
そこそこ満足しつつも、良くできたピノのブルゴーニュ・ルージュほど心が動かない。

このワインから、リニエの特徴が感じられるか? 正直よく分からない。
これから飲めるワインは有限であると感じつつあるわたしには、このワインを大事な1本として
最後まで楽しむモチベーションが湧いてこない。

いかに最上の造り手の作品であってもだ。