真夏のワイン会その2 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

8月6日、二日酔で午前の仕事をこなし、昼過ぎからまた今日もワイン会。
昨晩のワイン会終了後、まだ12時間も経っていない・・・

今日のメンバーは、わたしを含め同年齢・異業種の男ばかり4人。
某日本商社のシンガポール支社長が久々に帰阪したので、友人たちを集めて宴会となった。

寿司を食べながら、今日もシャンパーニュで乾杯。
1本目は昨晩と同じヴェリタスで購入したマンドワで、寿司との相性もバッチリ。


ランスロ・ロワイエ キュヴェ・デ・シュバリエ NV シャンパーニュ

2本目も泡もの。ネット価格は4500円程度で、こちらの方がマンドワより高価である。
普段接待でうまいものばかりを食べているシンガポール支社長は、マンドワの方が美味しいと言う。
このランスロの方が繊細で、細やかな泡と微妙さでは勝っているが、
華やかさではマンドワの方が上だろうか。


ハイツ ピノ・ノワール 1996 カリフォルニア ナパ・ヴァレー
購入日  2000年ごろ
開栓日  2005年8月6日
購入先  ピーロート
購入価格 4800円

カリフォルニアの有名な生産者ハイツは、カベルネ・ソーヴィニヨンでは相当な名ワインを
生産している。
サン・フランシスコ空港の免税店で、2~5万円の値がついている古酒も見たことがある。

そのハイツがピノを造ったらどうなるか。
興味があるところだが、はっきり言って結果はハズレ。
理由は分からないが、テロワールのせいだろうか。

良いブドウできちんと造っているのは分かるが、あとくちが洗練されず泥臭い。
沸き立つような香りはないに等しい。
このワイン、数年前に買って、これが最後の1本だった。
もう少し熟成しているかと期待したが、やっぱりダメであった。

イタリアには出来の良いピノ・ノワールがあり、ニュージーランドにもいいのがあるそうだが、
やはりピノは気むずかしく、素直にブルゴーニュの保守本流を追求する方が賢い、
ということを再認識した。

今回も、最後は昨晩開けたベーレンアウスレーゼの残りで締めてお開きとなった。
開栓後15時間の貴腐ワインの今日の印象は、どうも複雑味が乏しく、
ロワールの1300円の掘り出し物に負けている気がする。

今日のメンバーの1部と、2週後にまたワインを開ける予定なので、
その際には本家ブルゴーニュとロワールの貴腐ワインでうるさいゲストを
唸らせようかと思っている。