空海先に立たず | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・ド・リショット シャルドネ(VdPコルシカ)2004
購入日  2005年5月
開栓日  2005年5月23日
購入先  ヴェリタス
購入価格 1,080円

一昨日ある会合で、中華料理のフルコースに合わせて2003年のスペインのシャルドネを飲んだ。
はっきり言ってまずかった。

だから今晩は、本格派のブルゴーニュを開けようと思って帰宅した。
ところが玄関の戸を開けると、クール便でワインが届いていた。
まだ冷えていたので、思わず開栓したのがこの1本。

アルコールがまるでダメな門前の小僧、家内の感想。
「青臭い味がする」
「ブドウの皮の味がする」

さもありなん、2004年の、思い切り若いワインである。

あのアシェット・ガイドで、このワインの2003年が★★★の評価を得ている。
かつてあるレストランで、美味しいコルシカのワインを飲んだことがある。
ヴェリタス店長の辻さん(女性、声がとっても美しい)は、1000円台のワインにかけては、
ネットショップでナンバーワンの選球眼を持つ。
彼女が選んだローヌの1300円のワインで、価格の数倍の価値があるワインを発見した。

以上4点から、1000円のワインでも軽んじることは禁物だ、と思って購入した。

これ以上語ることはない。
家内の感想で十分だ。

失望はしなかった。
日常飲むワインとして、何の不満があるだろう。

だが、これからの人生に、あと何本のワインが飲めるだろうか。
毎年ワインをいっしょに飲んでいた大親友は癌を患い、
闘病1年にも満たず、昨年世を去った。

それを思うと、「お買い得ワイン」という言葉に、わたしは何の魅力も感じない。
口にするワインは厳選しなければならない、と再認識させられた1本。