2019世界選手権3日目感想 | 閉じた眼

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40年以上愛好するフィギュアスケートに関する自己流観戦コラムです。
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世界選手権3日目は、アイスダンスのリズムダンスと女子フリーが行われました。

 

ヒマワリ

リズムダンスは、トップは予想通りでしたが、2,3位はロシア勢になったのは意外でした。2位から5位は、1点くらいの中に4組詰まっている僅差ですが、それにしてもです。ロシアよりのジャッジが多くいたのかなと少し思ってしまっています(ISUのサイトのジャッジパネルでは出身国わからずですが、きっと国別比較が出てくるのでチェックです)。

 

フランスパパダキス&シゼロン組

期待通りの素晴らしい演技でした。5分間練習の時の滑りからして何か他の組とは違っていました。

 

この日は演技を見ていて「忍者」という言葉がなぜか浮かびました。忍者のように静かに素早く動いているように見えました。

 

また、パパダキスが背中でも音楽を表現している様が素敵でした。衣装で背中を見せている効果がありました。

 

シニチナ&カツゥラポフ組

彼らの会心の演技だったと思います。この日の演技はとにかく動きが軽やかだったのが印象に残りました。

 

ステパノワ&ブキン組

この組は、どうも私の守備範囲外です。何がいいのかわからないです。音楽もアルゼンチンタンゴ使っているのかなという、ルールには合っているのでしょうけれど。ただ、エレメンツは正確にやっているような印象がありました。

 

アメリカハベル&ダナヒュー組

今シーズンの彼らの演技は、個人的にはイマイチと思っていたのですが、この日のリズムダンスでは、2人の足の動きにみとれました。ものすごく二人の足の位置が近くて、その間隔とかステップ一つ一つの踏み方ぴったり合っているのが素敵でした。真の氷上ダンスというものを見たように思います。個人的には、シニチナ達より得点が出てもよかったのではと思いました。

 

カナダウィーバー&ポジェ組

この日の演技は特に印象がなかったです。リフトのポジションがユニークで見栄えがしたと思ったくらいでした。

 

アメリカチョック&ベイツ組

彼らも私の守備範囲外で、よくわかりません。四大陸の時にはいい演技に思えましたが、この日はやはり印象薄でした。そもそも彼らが使っている「アサシン・タンゴ」はシングルやペアの選手にも使われる曲ですが、アイスダンスに合わない曲なのではと思ってしまいました。

 

イタリアギニャール&ファッブリ組

この日の演技は、とても生き生きとした動きに見えました。Vivid(鮮やか)という単語が浮かびました。

 

TSLでは、「イタリアのつまらない組、名前何だっけ」とかよく言われていて可哀そうです。私は好きなカップルですけど。。

 

カナダギレス&ポワイエ組

まず、女性の衣装がリニューアルされて驚きました。前の衣装の方が可愛くて気に入っていたので、ちょっと残念に思いましたが、いざ音楽が始まり演技が始まると、新しい衣装がとーっても音楽と彼らの演技に合っていると気づきました。

 

やっぱり、特にアイスダンスは衣装が大事ですよね。衣装で全然演技の印象が変わってきます。

 

結果として、今シーズン一番印象的な彼らのリズムダンスとなりました。

 

アメリカホワイエク&ベイカー組

この日の演技は、今シーズンの彼らのリズムダンスの中で一番タンゴらしいと思いました。

 

日本小松原&コレト組は、21位でフリーに進めず残念でしたね。今シーズンのフリープログラムは気に入っていたので、世界選手権で見れないとは。。予選通過の組を見るとほとんど知っている組ばかりですね。あまり演技を見たことないのはドイツの組とハンガリーの組くらいですかね。あとはここ何シーズンも活躍している組ばかりで、日本勢は大健闘なのかもしれません。

 

赤薔薇

女子フリーは後半2グループのみ見ました。

 

日本選手の成績は残念でしたが、演技は皆さんすばらしかったと思います。

 

アリーナ・ザギトワ

シーズン後半の不調からよく立ち直ってきたと思います。その精神力を讃えたいです。

 

しかし、演技は特に印象なく、プログラムのまとまりにも欠けていると思うのですが、PCSが全選手中トップは、謎としかいいようがありません。トランジションはとにかくいろいろやっていたので、高スコアはわかりますが、他の部分は??音楽表現がどこにあったのか分からないです。

 

エリザベータ・トゥルシンバエワ

4回転サルコウ成功はセンセーションでした。公式練習ではそんなにきめていなかったようでありますが、本番では決めてきました!そして後半のステップの部分も素敵でした。メダリストの中では一番印象的なフリーの演技だったように思います。

 

エフゲニア・メドベージェワ

彼女のこの日の演技で一番印象的なのは、最後のガッツポーズでしょうかね。演技は、ジャンプを飛んでるだけという印象があるのですが。。。以前はステップの所とかとても印象的だった部分があったように思うのですが、ジャンプを決めるために振付カットしたんですかね?

 

日本紀平梨花

トリプルアクセルの転倒は残念でしたが、初出場では上出来だと思います。全体的には今シーズンの中で一番よかったと思います。転倒のせいで今シーズンの新ルールによってPCSの点数が抑えられてしまったのも残念ですね。

 

日本坂本花織

初めて坂本選手の演技でゾクゾクするような表現を見ました。一皮も二皮も向けたすばらしい表現力を大舞台で見せてくれました。フリップの失敗だけが悔やまれます。

 

日本宮原知子

宮原さんらしいすばらしい演技でした。PCSが8点台が並んでいるのは、またしてもよくわかりません(全選手の中でPCSは最高点になるべきという人もいます)。

 

パーそして、期間中にリークされたイム・ウンスとマライヤ・ベルの衝突スキャンダルですが、ISUはビデオからでは、マライヤが意図的に衝突したとは確認できないと発表(私もビデオ見たのですが、マライヤが自分の曲かけでウンスに接触したようですが、大きな大会の公式練習の曲かけをしている時に誰かを攻撃するような余裕があるのかなと思いました。ウンスの曲かけの時に故意に近づいて行ってぶつかるとかならわかるけれど)。USFSA(アメリカフィギュアスケート連盟)は、フリーの前に2人が直接会ってお互いの健闘を祈ると伝えあったと発表。マライヤに演技前にどういう情報が行っていたかわからないですが、演技を見る限り、マライヤがプレッシャーに勝ったといえる演技をし、ウンスにはケガの影響もあったのかミスがでました。

 

パーそして、今日はいよいよ男子フリーです。羽生選手は前日練習で質の高い4回転ループを飛ぼうといろいろ調整していたようですね。それをじっと見ているネイサンの姿もチラ見してしまいました。宇野選手は、とにかく攻める演技をする決意のようですが、前日の練習ではまたフリップで転倒していた模様。失敗してもいいから優勝を狙う構成でやりぬいてほしいと思う一方、去年のミラノでのような胸の痛む演技になるのかしらと心配です。

個人的には、アンドレイ・ラズキン、フランスケヴィン・エイモズ、イタリアマッティオ・リッツォの演技も楽しみにしていますハート