怒涛のNHK杯も最終日となりました。アイスダンスのフリーとエキシビションが行われました。
「アイスダンス」
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ホワイエク&ベイカー組
The Irrespressibles:Trampoline Theme, In This Shirt
5分間練習に出てきたところから、なんだかパパダキス&シゼロン組を思い起こさせる衣装に練習でやっていたリフトもそんな印象があって、何だか胸騒ぎがしました。演技が始まるとやっぱりパパダキスたちの2015/2016シーズンのプログラムを思い起こさせるものがあり、何だか違うカップルの演技を見ているような気にもなりました。
けれどプログラムは内容の濃いもので、ただ滑っているところはほとんどないという構成であっという間に4分間が経ちました。だからいい演技だったのかなと思います。
昨シーズンから彼らのファンである私からすると何だか複雑な気分です。優勝は彼らの為にうれしいけれど、何かもうちょっと違うものが見たかったというのが正直な感想です。
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ザホースキ&グレイロ組
エディ・ルイス:Blues for Klook
ツィーズルの失敗がありましたが、それより全体として「奇妙」と表現したくなる演技でした。日本のフィギュアファンには高橋大輔さん(選手?)の2011/2012シーズンのフリーの印象が強く残っている曲なので、見る目は厳しくなるとは思います。会場の反応もリズムダンスでトップのカップルの演技の割に冷めてしました。
ブルースの曲は力が抜けたように振ってビートを打つという感じで踊るものだと思うので、それからすると彼らは最初から最後まで全力疾走というのが奇妙と思った原因だと思います。また奇抜なポジションのリフトを連発していましたが、音楽には無関係に見えました。
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パーソンズ兄妹
To Build A Home
この日の演技では、彼らの演技が一番良かったと思いました。演技終了後「もう一度見たい!」と思いました。実のところ今シーズンの彼らのフリーはもう4回ぐらい見ているのですが、それほど強い印象はありませんでした。しかしこの日会場で生で見て、リンクの使い方に目が行きました。
音楽はパパダキス&シゼロン組の2015/2016シーズンのフリー後半で使われた曲を使っていますが、振付師が違うのでプログラムは全く別物です。彼らの演技を見て、アイスダンスは生で見た方がもっと楽しめるのだなと再確認しました。これまで、演技がリンクのどこで行われていてもあまり気にしなかったですし、ネットやテレビの映像で見るとカメラがスケーターを追って撮影するのでリンクの場所とか滑っている方向とか認識できないのですが、彼らの振付は何かそれを意識させるものがありました。
といってそれがどういうものかというのもちょっとよくわからず、それで「もう一度見たい!」と思ったわけです。ラッキーなことに、彼らは次回フランス大会出場で私は観に行くことになっていて、また生で見れるので、次回もうちょっとそこのところをよく見てみたいと思います。
フィアー&ギブソン組
ドナ・サマー:バッド・ガール、アース・ウィンド・アンド・ファイア:セプテンバー他
この日会場を一番盛り上げたのは彼らでした。ドナ・サマーやアース・ウィンド・アンド・ファイアといったちょっと懐かしいディスコミュージックでノリノリの演技でした。そしてパーソナルベストを10点近く上げるスコアを挙げ、フリーだけでは2位という彼らにとっては大躍進といっていい成績を上げました。私はそれほど特別な演技には見えなかったので、113点台のスコアが出た時には驚きました。スコアシートを見るとGOE+4とか+5が結構あり、要素のスコアで稼いでいたようです。まあ、確認してみるとこれまでGPシリーズのメダリストのフリーのスコアは120点台が多いのでとりわけ高いわけではないです。
ただ、これだけ会場を盛り上げたのにエキシビションに彼らは呼ばれませんでした。エキシビションのアイスダンス枠は4で、4組目は日本の組が割り当てられました。ペアは4位の組も呼ばれていたので、それはちょっとかわいそうな気もしました。
小松原&コレト組
ラブ・ストーリー(シャンソンバージョン)
今シーズンの彼らのフリーはマイお気に入りです。今日改めて見ると、やはりトップ選手のプログラムに比べるとただ滑っているところとかあって内容薄ですが、リフトとかスピンとかの要素で止まるところがなくすべて音楽に合って自然に流れているのがとてもいいと思います。
エキシビション
おまけで、エキシビの印象に残った演技も紹介です。
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ヴィンセント・ゾウ
テイク・オン・ミー
試合では印象うすでしたが、エキシビのチョーかっこよかったです
滑る前に観客から"Vincent, I love you!"と声をかけられ、即座に"I love you, too!"とスタンド席からも聞こえるくらいの声で返したのも素敵でした。
NHK杯がはじまる前から、スケカナのガラで見せた露出の多いトゥクタミシェワのナンバーをNHKが放送できるのかということがネットで話題でした。彼女がそのナンバーの衣装で出てきた時から会場は大盛り上がりでした。しかも日本語でセリフが流れ、さらに盛り上がりました。
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ホワイエク&ベイカー組
オースティン・パワーズ他
昨シーズン彼らのファンになったきっかけとなったナンバーです。それが生で見れてとても嬉しかったでした
最初の選手紹介で出てきた彼らの衣装を見て即座に「オースティン・パワーズ!」をやるとわかり大興奮しました。しかし、日本のファンにはあまりなじみのないキャラのためか会場の盛り上がりは今一つで、ベイカーのコメディアンぶりに私は大爆笑でしたが、周りは静かでした。
フリーで感動の二人が、エキシビでも見せてくれました。素晴らしいタンゴナンバーでした。ザビアコさんの足の動きがタンゴダンサーっぽく色気がムンムンで素晴らしかったです。今回のNHK杯では、アイスダンス以外で素敵なタンゴナンバーが2つ(もう一つは宮原選手)見れました。
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宇野昌磨
昌磨君の演技というより会場のすごい盛り上がりが印象に残りました。コンサートのように立ち上がって見たい感じがしました。
そして、エキシビションの前に行われたレジェンドスケーターのガラも伊藤みどりさんが出てきて感動でした。彼女の演技を生で見ることは残念ながらなかったのですが、初めて生で姿を見ることができて感激しました。1989年の世界選手権の感動とか、1992年のアルベールビルで「何でみどりちゃんが金メダルじゃないんだ!」と悔しく思ったこととか、いろいろなことが走馬灯のようによみがえりました。その後インタビューアとしても登場し、昌磨君の4回転サルコウの回転不足を取られたことを話したりとか「勉強は?野菜は?」とか突っ込んでいるのが面白かったです。偉大なレジェンドだけどひょーきんでもあります
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