さて、今週末(9/27~9/30)はCSはネーベルホルン杯、JGP5戦のチェコ大会、そして全日本ブロック大会は注目選手の多い関東と中部で行われます。今週末もあちこち目が離せません
CS ネーベルホルン杯
毎年ドイツのオーストリア国境に近い山岳地域オーベルストドルフで開催される歴史ある国際試合です(第1回大会は1969年!)。昨年はオリンピックの最終選考会としても使われました。名前のネーベルホルンは山の名前だそうで、いつか機会があったら登山を兼ねて観戦に行ってみたいですね。今年は日本からは三原舞依選手と本田真凜選手が出場します。
現地時間(UTC+01:00)
日本時間(現地時間+7時間)のスケジュールです。
9/27(木)
21:30PM 女子ショート
9/28(金)
00:30AM アイスダンスリズムダンス
03:15AM ペアショート
21:00PM 男子ショート
9/29(土)
01:05AM 女子フリー
02:30AM アイスダンスフリー
21:00PM 男子フリー
9/30(日)
01:00AM ペアフリー
ライブストリーミング
DailyMotionのチャンネルにて行われるようです。下記のオフィシャルサイトからリンクがあります。
出場日本選手&注目選手
男子
シーズンオフはハーネスを使って4回転アクセル着氷のビデオも出回ったキーガン・メッシングですが、華麗なスケーティングはシーズン初めの夏の大会でも健在であることを見せてくれました。氷上のジーン・ケリーといいたくなる膝の柔らかさ(ジーン・ケリーは膝でリードする特異なタップダンサーとして知られていました)、40年代の古いスタンダードジャズがピッタリ合っています。
今までほとんど印象にない選手ですが、今年の世界選手権でスピード感のある滑り訴えかける演技が心に残りました。この大会でもチェックしたいです。
先週末のオンドレイ・ネパラ杯から連戦です。オンドレイ・ネパラ杯ではショートで30秒以上超過の減点を取られるという珍事も起こしていました(フリーで失った30秒をつけた?というジョークがネットに出ていました)。ジャンプの失敗(ほとんど2回以上転倒)が多く、まとまった演技はこれまで私が知る限りでも片手で数えられるほどなので、まったく期待していません。上位に入ったら、驚きと共にビデオで演技をチェックしたいと思います。
GPシリーズロシア大会にアサインメントは、彼のこれまでの成績、スコアからすると大疑問の選手です。2週前のテストスケートでも????となる演技でした。ネーベルホルンでの演技で謎を解くカギが見つかるか密かに注目しています。
今年の世界ジュニアでは、ショートで1位になりながら、フリーの演技中にジャンプ転倒時にけがをして無念の棄権となりました。その後どう練習をつんで調子をあげているか注目です。闘うスケーターという代名詞をつけたくなる演技がまた見れるかと期待しています。
女子
げんさんサマーカップではチャーミングなショートを見せていた三原舞依選手。アイスショーではちょっと色気を出そうとするような赤い衣装でしたが、サマーカップの時には可愛らしいピンクの衣装に変えていて、こちらの方が彼女に合っているとは思いました。サマーカップの時にはフリーでは崩れたので、ネーベルンホルンでどう調整してきているか注目です。
アイス・ショーで演技を見たときは、ジュニアの時に目を引いたちょっと遊び心のあるスケーティングが戻っているような感じがさいました。また、ダブルアクセルの飛び方がロシア流のなっているとかいう話も聞きました。アルトゥニアンの所に行ってからの成長が見れる大会になるといいと思います。
当初のエントリーでは、日本女子がワンツーかなという大会でしたが、急遽先週末オンドレイ・ネパラ杯に書類の問題でスロバキアに入国できず欠場となったザギトワが出場することになり、優勝の行方は混とんとしてきました。ミスなく演技すればルッツ+ループの武器があるので優勝間違いなしですが、テストスケートの様子からするとどうでしょうという感じです。
「ペア」
ペアは有力選手の出場はないですが、今年の世界選手権でいい演技を見せたホッケ&ブルマート組やジュニアから上がった
ウェルシュ&ミショー組、全米チャンピオンの
クニエリム組が出場します。また先週のオンドレイ・ネパラ杯にも出ていた
ステラート&バーソロメイ組も急遽エントリーしました。オンドレイ・ネパラ杯では出場組が少なくポイントが取れなかったのと関係していますかね?ペアはCSでも出場組が少なくポイントとれるぎりぎりの5組のエントリーということもしばしばありますが、ネーベルホルン杯は9組エントリーはすごいです。
「アイスダンス」
ヒチコックや弁護士ペリー・メイスンなどアイスダンスではあまり使われない変わったテーマの音楽を選ぶ組です。昨シーズンの世界選手権のフリーは、「これがアイスダンスなのか?」と思うような演技です。事前情報によると今シーズンのフリーは、ビンセントという画家ゴッホをモチーフにしたカントリー風の歌を選んだようです。曲を聴くと「これでどうやって踊るの?」という感じがしたのと如何にもゴージャスな金髪美女(ヒッチコックが生きていたら気に入りそうな)のギレスさんが、この素朴な曲のためにどういう衣装と髪形で登場するのかも注目です。
このほかには、シニア2年目のパーソンズ兄妹、シニア1年目の
キャリエラ&ポノマレンコ組も出場します。パーソンズ兄妹は私が知る限りでも今シーズン国際試合4戦目です。アメリカのアイスダンスは層が厚いので世界選手権代表枠争いもシブタニ兄妹の休養で空いた1枠を巡って熾烈な戦いが今から始まっているのかもしれません。
ジュニアグランプリシリーズも5戦目でそろそろファイナルの出場が決まる選手も出てきて盛り上がってきました。
現地時間(UTC+01:00)
日本時間(現地時間+7時間)のスケジュールです。
9/27(木)
18:30PM アイスダンスリズムダンス
21:30PM 女子ショート
9/28(金)
02:50AM ペアショート
18:00PM 男子ショート
21:40PM アイスダンスフリー
9/29(土)
00:50AM ペアフリー
18:00PM 女子フリー
23:50PM 男子フリー
ライブストリーミング
出場日本選手&注目選手
男子
スロバキア大会で2位となった須本選手は、2年連続ファイナル出場をかけての出場となります。2位以上なら確定、3位4位だと他の選手の成績次第となります。スロバキア大会では決して調子のいいといえる演技ではなかったので、スロバキア大会よりいい演技と彼の素晴らしいジャンプが見れるといいと思います。
オーストリア大会の優勝の勢いをつけて2勝を狙ってオストラバに乗り込んでくるでしょう。年齢的にも高さのあるジャンプにしてもすでにシニアレベルの選手なので、大きなミスなければ2勝は固いでしょう。
第1試合目のリトアニア大会は彼らしいところは全くなく残念な結果でした。素晴らしいジャンプを飛ぶ選手なので、それをこの大会では見せてほしいと思います。
リトアニア大会ではクリーンな演技をして2位。トリプルアクセルは持っていませんが、ジャンプの着氷時の姿勢の良さはピカ一です。
「女子」
荒木 菜那
ダイナミックなトウ系のジャンプが目を引く選手です。ケガでもあったのかリトアニア大会はエントリーがありながら欠場になりました。素晴らしいジャンプとキュートな演技を見せてもらえることを期待します。
吉岡 詩果
オーストリア大会で3位に入りました。優勝候補のロシア選手の演技の直後も動揺することなく冷静に自分のできることをやり切ったフリーが印象てきでした。その心臓で今回もメダルを狙ってほしいです。
今シーズンのプログラムも演技も昨シーズンほど魅力的ではないとはいえ、優勝候補1番手で多分優勝するのでしょう。彼女は多分昨シーズンからエトリチームに入ったと思うのですが、2シーズン目になってすっかり染まっちゃったのかなという印象を持ちました。
無名の選手ですが、ロシアのジュニア女子は無名でもいきなりトップにくるのでチェック要です。ISUバイオグラフィーによると、2003年生まれの14歳で今年のロシアジュニア選手権に6位になっているそうです。コーチはセルゲイ・ダビドフとなっていました。ジュニア選手権の時の映像があったので見てみましたが、元気いっぱいという形容があたる踊るのが大好きスケーターみたいですね。
リトアニア大会で2位に入り、先々週はUSインターナショナルのシニアの試合に出て宮原選手と共に表彰台に立ちました。美しいジャンプを飛ぶ選手という印象が残っています。またロシアの1,2位独占を阻んでくれるといいなと思います。
「ペア」
オーストリア大会で優勝して、今回も優勝候補の筆頭です。演技全般はジュニアジュニアしていますが、ツイストリフトは世界一と言っていい大きさがあるのが魅力です。前回やらなかった4回転ツイストやるか注目です。
オーストリア大会2位の組です。今シーズンのショートのプログラムが印象的でした。
カナダ大会のショートが素晴らしい出来でした。フリーも最初の2つの技は完璧だったのに、途中から大崩れしてしまい残念な結果でした。この大会ではショート、フリーともにいい演技をしてほしいです。
この組もオーストリア大会でショートはよかったのにフリーで大崩れしていました。今回はいい演技を期待したいです。
「アイスダンス」
アイスダンスは特に注目する組は見当たりません。スロバキア大会で優勝したロシアの組が出場していますが、演技にあまり印象なしです。ほかは今シーズンのJGPはメダルは取っていないか、初出場の組ばかりです。表彰台にはアイスダンスではあまり上がらない国旗が見られるかもしれません。
関東選手権
何といっても男子ジュニアの鍵山優真選手と東北から移動してきた佐藤駿選手が注目です。会場が近かったら見に行きたいと思いました。他には女子ジュニアでは青木祐奈選手が出場します。吉田詩果選手はエントリーしていましたが、JGPチェコ大会に出場することになり免除です。
中部選手権
シニア男子はいつも出場している日野龍樹選手がエントリーがなく(フィンランディア杯派遣で免除)寂しい感じです。何とシニア男子は2人しかエントリーありません。宇野昌磨選手とお友達?(よくインスタでビデオや写真をアップしている)の竹内孝太郎選手の名前があります。シニア女子は、ロンバルディア杯で3位の山下真瑚選手、トリプルアクセルの竹内すい選手、大庭雅選手が出場します。いつも出場している松田悠良選手はオータムクラシック出場で免除です。
ジュニアは、男子は坪井達也選手、女子は横井ゆは菜選手、笠掛梨乃選手が出場です。荒木菜那選手はエントリーリストにありますがJGPチェコ大会があるから欠場でしょう(彼女はジュニアシード選手でブロック大会の出場義務はありません)。