閉じた眼

閉じた眼

40年以上愛好するフィギュアスケートに関する自己流観戦コラムです。
(趣味で集めた情報を提供することがありますが、最新の情報でなかったり正確でないこともあります。あらかじめご了承ください)

久しぶりの投稿です。

 

10年来応援してきた宇野昌磨選手の引退のショック?というか、気が抜けてしまったというか、

 

これほど静かにグランプリシリーズのアサインメントや新シーズン(2024/2025)を迎えたのは、とても久しぶりです。

 

(グランプリシリーズのアサインメントを見て、思う所はないわけではないけれど、記事投稿せず)

 

これまでも入れ込んだ選手が引退してしまうと(マリナ・チェルカソワ、ジェフリー・バトル)、スケートへの興味が薄れて、受け身モード観戦に何年かなってしまうので、しばらくぶりの停滞期に入ってしまうのかなという感じです。

 

とはいえ、ここ数年毎年見に行っていたザ・アイスは今年初めて東京(正確には千葉)で行われるということで、見に行ってきたので感想です。

 

ザ・アイスというと、これまでは名古屋、大阪、栃木、新潟、盛岡など、東京以外で公演していて、

 

ザ・アイス鑑賞プラス近辺の山に登る、プチ旅をしていたのですが、今回は日帰りで、

 

来年はまたどこか地方でやってくれると嬉しいなと思ったりするのですが(名古屋は必ず入るでしょうけど、山があまりないので私的には△)、

 

昨年は、盛岡公演に行ったのですが、空席が目立って、少し寂しいものがありました。それが、今回名古屋と東京だけの7公演にした理由なのかなと勝手に想像。

 

また、キャストもシングルは男性スケーターに限るというのは、高橋大輔さんの「滑走屋」という企画が成功したのとか、世界的に男性スケーターの方が人気があるというのとか、

 

残念ながら、ここ何年か女性スケーターにはかつてのミッシェル・クワンとか、浅田真央さんとかのスターがいないように、、

 

とはいえ、

 

今回観にいったザ・アイス、公演通してものすごい存在感を発揮していたのは、

 

今回初めて設けられたナビゲーターとなった、宮原知子さん、

 

(唯一の女性シングルスケーターキャスト)

 

アメリカアイスダンスチームのホワイエク&ベイカー組の男性ベイカーとともにナビゲーターをしていましたが、

 

宮原さんの存在感が圧倒的でした。

 

ジャン・リュック・ベイカーもエキシビションでお笑いをとったり、芸人っぽい、個性的なスケーターなのですが、宮原さんのサイドでは存在感薄かったです。

 

改めて、スケーター、パフォーマーとしての宮原知子のファンになりました。

 

男性スケーターを中心としたグループナンバーがいくつかありましたが、そこでの絶対的存在感があったのは、アメリカイリヤ・マリニン、まさに全身全霊のパフォーマンスで目立っていました。

 

一方、彼のソロの演技は、ジャンプがほとんどない、彼にとってチャレンジングなナンバーでしたが、感想は一言で言って「大人しい」で、グループナンバーでの存在感がなかったのが、残念でした。

 

マリニンに次ぐ存在感は、フランスケヴィン・エイモズでしたが、やはりジャンプが昨シーズンのグランプリファイナル以来の不調が続いているのが見えていて、残念、今後に不安を感じさせるものはありました。

 

ソロの演技で印象に残ったといえばアレクサンダー・セルヴィコです。今年ザ・アイスのチケットを買った大きな要因は彼の参加でした。長らく、選曲と衣装のセンスが素敵で注目していましたが、昨シーズンは選手としてもブレイクして、嬉しく思っていたところでした。ザ・アイス恒例のダンス・レッスンコーナーに登場して、日本語で話しているのもキュートでした。

 

ソロの演技での、また音楽がグッド。ハモンドオルガンの音色が響く、曲名分かりませんが、私が大好きな60-70年代のブルースっぽい曲で、

 

こういう曲ですべるスケーターって、なかなかいなくて、オシャレ~!とか思ってしまいました。

 

また、演技も思いれが伝わるような、思い入れが強すぎてしまって転倒する場面もありましたが、素敵な演技でした。もし、テレビ放映とかネットとかまた見る機会が合ったら、彼の演技はぜひ見てみたいです。

 

座長以外では唯一の日本人キャストである三浦佳生選手は、新プログラム披露だったと思いますが、表現に力を入れているという所が見て取れる演技でした。

 

中間のアトラクション的な対決ゲームも、これまではダンスバトルとかスケートバトル見たいので、やや見飽きた感もあったのですが、今年は内容一新で、私が見たのは玉運び、、というよりスケート競争っぽかったですが、見ていて何だかワクワク興奮するイベントでした。

 

公演で一番印象に残ったといえば、宇野昌磨選手とチャ・ジュンファンのコラボ「トゥーランドット」でした。

 

実はこの演技は、先んじてYouTubeに上がっていたのを見て、昌磨君が平昌オリンピックの時の衣装で出てきて滑っているのは知っていて、だいたいどんな振付で滑るのかを見ていて、その時は、正直言って印象薄だったのですが、

 

現地で、アリーナ席1列目で見たら、圧倒されるようなスケーティングで、また音楽と衣装で平昌オリンピックの感動を思い起こしたり、チャ・ジュンファンも昌磨君に負けない思い入れある演技で、

 

いいものを見せてもらった思ったと同時に、「昌磨君みたいなスケーターはどこにもいない」とやや感傷的に思いを募らせてしまう時間となりました。

 

一方、トリを飾り、これまでのスケーターとしてのキャリアを振り返るようなプログラム、

 

今回新たな試みである太鼓芸能集団 鼓童との共演での、ソロ演技は、

 

トゥーランドットほどには私には響いてこなかったのは、

 

衣装が大きな原因かな~、ところどころ、「あ、これはあのプログラムの振りね」と気づくところはあったけれど、、

 

それから、太鼓アンサンブルは、数年前「氷艶」の歌舞伎をアイスショーにした公演での印象(太鼓のパフォーマンスはDRUM TAO)が強くて、あの時は太鼓のリズムと中世のラッパを思わせる管の響きがクライマックスの戦の場面で相乗効果で映えていたのですが、、

 

今回は、何だか大人しいというか、王道路線で奇抜さがないというか、、

 

もう一つ、「大人しいとか無難」で残念だったのが、パパダキス&シゼロン組。

 

最近、ネットで彼らがオリンピックシーズンへの復帰に関連して不和になっているという噂を聞いたのですが、、、

 

もっとも、ダンスカップルは必ずしもラブラブカップルである必要でなく、不和でも素晴らしいパフォーマンスをすることは大ありですが(夫の不倫で夫婦としては破綻しつつ競技を続けたウソワ&ズーリンとか、ダンスといえばレジェンド、アステア&ロジャースも不仲で有名)、

 

何だか、今回のパフォーマンス、所々現役時代に得意としていたスピンやリフトを見せまくるだけで、一番彼ららしいエスプリが感じられたのは音楽だけだったという、

 

何より、何だか二人の演技にギクシャクしたものを感じたのは私だけでしょうか??

 

パパシゼのオリンピックシーズン復帰を少し期待していた私的には、もやもやもやもやもやもやもやもや

 

そうこうしているうちに、JGPシリーズも始まってきて、シーズンを迎えますが、

 

どのような熱度でシーズンを観戦していくかは不明。ブログもどう書いていくか不明。

 

とりあえず、NHK杯のスタンド席はゲットし、全日本も観戦するつもりではいますが、、、

 

昌磨君に代わる推しはそうそう見つからないとは思いますが、今の所はセルヴィコ君と、カザフスタンに移籍したサモデルキナに注目しています。。