閉じた眼

閉じた眼

40年以上愛好するフィギュアスケートに関する自己流観戦コラムです。
(趣味で集めた情報を提供することがありますが、最新の情報でなかったり正確でないこともあります。あらかじめご了承ください)

世界ジュニア選手権が終わりました〜

 

FODで観戦。全日本、四大陸とライブ配信をアップルTVで見ようとするとトラブり、できませんでしたが、世界ジュニアではその問題は解決したようです。全日本まではライブ配信と見逃し配信が別の番組になっていましたが、統一化したようで、それでアップルTVでも見れるようになった? それとも今回は少し高いスタンダード契約にしたから?

 

とはいえ、時差の問題でライブで見ることはあまりできませんでしたし、見たとしても途中で寝落ちすることしばしば、、

 

しかし、ジュニアは参加選手が多いことで、女子も男子も半分くらいフリーに進めないという事態に、

 

流石に全種目全滑走見ることはできず、ペア以外は日本選手と上位選手と半分くらい見た感じです。

 

それでは、試合の結果の感想と印象に残った演技などです。

 

やしの木ペア

四大陸にも出ていた、チアリーダーっぽい明るい女性が印象的なカナダケンプ&エリザロフ組が優勝!

 

四大陸の時には、女性にばかり目が行って気づかなかったのですが、男性のエリザロフ、オリンピックで銅メダルを取ったドイツハーゼ&ボロディン組のボロディンに似ていて、最初、「あれ、なんでボロディンがジュニアの試合に出ているんだ」と思ってしまいました。調べたところエリザロフはイスラエル出身だそうで、ボロディンがユダヤ系かどうかわからないけれど、顔というより体つきがそっくりでびっくりでした。

 

ペアは、好きな種目で出場組も他の種目より少ないこともあり、全滑走見ましたが、ショートでは、最終グループとそれ以外では差が歴然としていました。グランプリファイナルで優勝した中国グオ&ジャン組を含めて、いかにもジュニアという感じのペアの演技が続いたのですが、最終グループになるとシニアのペアが出ているような印象でした。とはいえ、ケンプ&エリザロフ組を含めて、ほとんどジュニアグランプリシリーズに出場してファイナルにも出ていた組ではありました。

 

中国グオ&ジャン組は、フリーでは見事な4回転ツイストを見せてくれましたが、全体として「ジュニア〜」という感じで、スケートが技をやるためのものになっている印象が強かったです。ファイナルを優勝したペアという感じがしませんでした。

 

今大会最も印象に残ったペアの演技といえば、ヘレラ&ホブタ組です。彼らは結成8ヶ月で、初めてメジャーな国際大会に登場しました。男性は以前別のパートナーとジュニアの試合に出ていて、当時ジュニアの試合に出ていたオリンピック銀メダリストのメテルキナ&ベルラヴァが実際にはロシアでトレーニングしていることから表彰台でハグしないという行動に出て話題となりました。何となく応援したくなるペアだったので試合に出てこなくなって残念に思っていたところ、解散していたらしく、男性が別のパートナーと今回出てきました。前のパートナーとはジャンプ系はほとんどダブルばかりというエレメンツ的にかなりジュニアでも厳しい内容でしたが、今回はスローはダブルでしたが、ツイストはトリプル、ソロジャンプもトリプルに挑んでいたので、以前よりレベルアップした感じがしました。そして、リンクサイドにはアルベールオリンピック金メダリストのミシュクテノク氏の姿が。彼らは現在、アメリカでトレーニングしているそうで、これからの活躍が期待できそうです。

 

スケーティングが出場組最も美しいと思いました。技の難度から基礎点があまり高くなかったと思いますが、私の中では彼らのフリーが1位でした。

 

同じくミシュクテノク氏がコーチしているアメリカフローレス&ワン組は、今回はあまり調子が良くなかったようですが、以前は男性ばかりに目がいくペアだったのが、女性の存在感が増してきたように思いました。女性がちょっとぽっちゃりしているのが可愛らしい印象でした。

 

もう一組印象に残ったペアというと、イギリスデヴィソン&ボリソフ組です。この組は何と右回転で回る選手同士がペアを組んでいて、サイドバイサイド、ツイストリフト、スロージャンプ、全て逆回転です。シングルでは、最近引退したアメリカ樋渡和樹選手などが海外選手でちらほら見ますが、ペアのツイストリフトやスロージャンプの逆回転は初めて見ました。昔、アメリカのペアで、回転が違うもの同士がペアを組んでいて、サイドバイサイドで男女で逆回転で回っているのがとても印象的でしたが、その時もツイストやスロージャンプは左回りだったと記憶、おそらく、男性の方が右回りの選手だったのでしょう。6.0満点時代の話で、今の採点方式だったら、GOEマイナスになってしまうのでしょうか? 何はともあれ、珍しいものを見させてもらいました。彼らがシニアに上がって活躍する日が来るといいなと思いました。

 

 

イルカ男子

日本中田璃士選手が、見事世界選手権2連勝!!!

 

拍手拍手拍手拍手拍手

 

インタビューで、ことさら「優勝したい」「優勝したい」と言っていたので何だか心配でしたが、グランプリファイナルのリベンジを見事に果たしました。

 

フリーの4回転3本から2本に変えて、プログラムをまとめることを優先したのが功をそうしたということでしょうか?

 

今回の中田選手の演技はショートもフリーもとにかく音楽表現が、グランプリファイナルや全日本の頃より、何倍も良くなって、「振り付けがよく見える」演技になっていたのがとても印象的でした。オリンピック中に鍵山選手のショートの演技に感激したXの投稿もありましたが、シニア選手の演技から色々吸収したりしたのでしょうか。

 

来シーズンからのシニア参戦がますます楽しみになってきました。帰国後に4回転アクセルに挑戦したいと言っていたとかで、彼のジャンプ力ならできるかも?

 

もう一人の日本西野太翔選手。地元神奈川県出身の選手としてノービスの頃から目をつけてきました。彼は「小悪魔」的な魅力があるなと思っていたと同時に、ジャンプは何だか「針金ジャンプ」と言いたくなるような、着氷があまり綺麗でないのが気になっていましたが、今回の試合で見て、ずいぶんジャンプが綺麗になってきたように思いました。「憧れ」という羽生選手のようなジャンプを習得できるよう頑張ってほしいなと思います。

 

他に印象に残った選手、演技というと、、

マティアス・リンドフォース、ショートの黒とオレンジの衣装、暗闇の焚き火か何かを連想させる衣装と演技ととても印象的でした。ショートで使った曲は、Color Meということで、色が印象に残った演技だったので選曲、衣装、振付、演技の4拍子が揃った作品になっていました。フリーでは多くの人が使うデューンのサウンドトラックでしたが、こちらも衣装がとても印象的でした。今後チェックしたい選手です。

 

ヒロ・ケーウタティップ、ショートの演技は見たかどうか記憶がないのですが、フリーの演技が印象に残りました。ルドルフ・ヌレエフとかそういう時代のバレエダンサーのような雰囲気と所作、そしてフリーの曲は日本紀平梨花選手がシニアデビューのシーズンに使っていたビューティフル・ストームで、そのちょっとアンマッチなところが逆に印象に残った感じです。所作が美しくて加えて何というか輪郭が太いようなイメージで、今後長く試合で見れる機会ができることを期待したいです。

 

デニス・クルーグロフ、ジュニアグランプリファイナルにも出ていて印象に残っていますが、今回も、不思議な魅力に目を奪われっぱなしでした。とても不思議な選手で、シニアに上がって活躍する選手になるかどうかわからないですが、引き続き見ていきたい選手です。

 

アメリカジェイコブ・サンチェス、今シーズンはシニアに上がっていましたが、世界ジュニアに参戦、枠取りに駆り出されたのでしょうか?この選手は一言で言って、いかにも根アカという感じが好きです。コーチが元ソ連のペアの選手で、彼の現役時代を考えるとこういう明るい選手が育ちそうに思えないのですが(偏見?)、まあその意外性を含めて好きです。

 

韓国ソ・ミンギュ、ショートは完璧、フリーもサルコウの転倒が惜しいという感じで、彼の演技の方が中田選手より良かったという意見も、特にPCSのスコアは彼の方が高いべきという意見もネットでちらほらありました。確かにエフォートレスとか演技のスムーズさという点では素晴らしい選手と思いつつも、私は割と個性があるような「欠点だらけの怪物」のようなタイプに惹かれるので、てんてんてん。。。。シニアに上がっても中田選手のいいライバルにあり続けてくれるといいですね。

 

日本蛯原大弥選手もショートの仮面舞踏会は素晴らしかったが、フリーの失速は残念でした。

 

ひまわりアイスダンス

ジュニアのアイスダンスはあまり見ないのですが、一応将来の推しを発掘ということで、リズムダンスは半分以上は見ました。しかし、出てくる出てくるカップル、これはという組はありませんでした。

 

が、、

 

一組だけ、というか正確には一人だけ、私の目を釘付けにしたのが、、

 

フランスジャネジニ&クラペルマン組の男性、伸ばした手が天井に届くような大きな所作というのか、すっかり惹きつけられました。この組はファイナルにも出ていたのですが、見た記憶なく、ジュニアのアイスダンスでパスしてしまったのか、惜しいことをしたと思いました。アイスダンスで男性が目立つ組というのはたまにいて、「女性が絵で男性がフレーム」の基本スタイルからすると多分あまり評価されにくくなるかもしれませんが、この組は女性も同じように目立つようになるとシニアで活躍する組になるかもしれませんよね。

 

赤薔薇女子

島田麻央選手の世界ジュニア4連覇

 

拍手拍手拍手拍手拍手拍手拍手拍手

 

4連覇は未だかつてない偉業ですが、それもこれもシニアの年齢が上がったからで、以前のルールであればとっくにシニアに上がってオリンピックにも出ていたと思うと、あまり「偉業」という言葉が前面に出ると本人もほろ苦い気持ちになるのではないでしょうか?

 

(全日本のグリーンルームで、千葉選手と中井選手の横で少し悔しそうに「おめでとうオリンピック」と言っていたのが印象的)

 

 

 

ただ彼女は、最初に世界ジュニアで優勝した時からあまり変わらない、技の構成もプログラムの内容もずーっと同じという印象を持つのは私だけでしょうか?ジュニアの選手というとすぐ新しいジャンプに取り組んだり、大人っぽい音楽やテーマを選んだりするものなのに。ジュニアであまりにも勝つことに固執しなくても良かったのではなんて、個人的には思ったりします。もちろん、トリプルアクセルも4回転トウループもシーズン通して安定して飛べていたことはないので、濱田コーチの指導によるものなのかもしれませんけれど、でもスランプとか浮き沈みを経験して選手って本当の意味で強くなると思うので、彼女がシニアに上がってからそういう経験することを長年フィギュアスケート1ファンとしては見守りたいです。

 

今大会で私的に一番存在感があったのは、ハナ・バスです。帯同していたのが中田コーチで、中田璃士選手や中井亜美選手と同じく千葉を拠点にトレーニングしている選手で、実質日本の選手みたいなものという感じもしなくもないですが、

 

ショートで、まず存在感に圧倒、フリーではジャンプで圧倒されました。しかし彼女のジャンプは不思議に日本の女子選手のジャンプとは違って、見ていてアメリカアンバー・グレンのジャンプを思い起こさせました。いかにも”外国人”女子のジャンプという感じです。やっぱり、トリプルアクセルをフリーで2本入れられるのは大きな武器だなと思いました。

 

日本丘万佑子選手も、銅メダル獲得。演技としてはショートの「ピーコック」が光っていました。

 

他に印象に残った演技というと、

イタリアアマンダ・ゲッツォのショート、こちらもよく使われる映画デューンのサウンドトラックを使っていましたが、プログラム全体にエキゾチックな砂漠に住む人々のカルチャーを表現していて印象に残りました。

 

フランスステファニア・グラドキのショート、ファンでここ数年追っている選手です。背が伸びて、最初見たときに可愛くて可憐な感じから、大人っぽい雰囲気になっていました。ショパンのピアノ協奏曲はまさに彼女にぴったりの選曲と思いました。

 

ガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラガーベラ

世界ジュニアも終わって、残るは世界選手権です。

 

すでに世界選手権はスキップのニュースが続々出ていて、

 

今の所、知る限りではオリンピックチャンピオンで世界選手権に出場するのは、フランスボードリー&シゼロン組のみとなりました。

 

不思議なのは、ミハイル・シャイドロフが世界選手権欠場というニュースは見かけなかったのですが、最初から世界選手権のエントリーの中にありませんでした。彼の今後の行く末がとても興味ありますね。

 

そして、日本坂本花織選手は出場を決めたそうで、本当の有終の美の大会になるといいと思います。

 

少し驚いたのは、イタリアギニャール&ファッブリ組が世界選手権欠場の理由が、来シーズンの準備を始めるというもの。現役を続けるんだ!と驚きました。一方のアメリカチョック&ベイツ組は世界選手権欠場を発表しましたが、理由はオリンピックでやり切ったということで、来シーズン以降の現役続行は不明です。

 

イタリアマッティオ・リッツォ、イタリアコンティ&マチー組も欠場で、イタリア勢は地元オリンピックで団体でメダルも取ったし、やり切った〜ということでしょうか?

 

フランスボードリー&シゼロン組は来シーズン以降、競技を続けるかとても興味がありますね。