閉じた眼

閉じた眼

40年以上愛好するフィギュアスケートに関する自己流観戦コラムです。
(趣味で集めた情報を提供することがありますが、最新の情報でなかったり正確でないこともあります。あらかじめご了承ください)

二週間余りにわたって繰り広げられた2026ミラノコルティナオリンピックの最終種目の女子も終わりました。

 

連日午前3時前後に起きで観戦して寝不足、時差ぼけのような状態も、やっと終わりましたが、しばらくオリンピックロスを味わいそうです。

 

女子のフリーはNHK放送の配信で見ましたが、民放配信のTverと違ってコマーシャルがないのはいいけれど、ニュース放送の都合上?チャンネルが変わるのが残念、女子フリーでは2回もチャンネルが変わり、1回は選手の演技中の起きました(日本選手でなかったから、あまりクレームにならなかったかもしれないですが)。

 

NHKは、そういうのが困りますよね。。。見逃し配信では1つにまとめて見れるようになっていたのかどうか、まさか放送中通りに3つに分けて配信じゃないでしょうね、なんて受信契約していない身の上でどうせ見れないのだからいいけれど。

 

今回のオリンピックの配信は、やっぱり要素の名前とかの情報が出ないのが、私的にはイマイチでした。グランプリシリーズとか世界選手権とかで表示されるのにすっかり慣れているので。それから、ジャンプの高さや速度とかが数値表示されたり、曲線で軌道を表示したり、エコー表示?したり、色々やっていましたが、一番ポイントアリは、演技後に氷上にカメラマンが入って、選手を近くで撮っていたことかしら?

 

それでは、女子の結果の感想と印象に残った演技ですが、、

 

かおちゃん、惜しかった〜〜〜

 

あのフリーの後半のトリプルフリップ、シングル・トウでもつけていたら、金メダルだったかもと思うと、、、

 

残念無念です。

 

とにかく、ショートは本当に職人芸のような緻密で精巧な感じの演技で素晴らしかったし、

 

そして、一番日本坂本花織選手の凄さを垣間見たのは、フリーの6分間練習。飛ぶジャンプが全て芸術のように美しいジャンプ。これは誰も真似できない、坂本選手唯一無二の技と思いました。あの6分間練習で見た華麗なジャンプからすると、やはり本番のジャンプは緊張感からか、少し違和感がありましたが、でもそれでも〜〜〜〜

 

そして、ラスカル・ヘアーのアメリカアリッサ・リウが優勝。彼女は、ショートの後のインタビューで、「メダルはどうでもいい。ただ自分のストーリーを伝えたいだけ」といったことを言っていたそうで、実のところそこが勝負を分けたのかなと私は思いました。

 

無欲の勝利というところでしょうか。おそらく坂本選手がノーミスの演技をしたら自分は叶わないと悟っていて、それを受け入れて、自分の演技に集中して、勝利をモノにしたというところでしょうか。何となく2019年の世界選手権で、ネイサン・チェンが羽生選手に負けてもいいんだと自分に言い聞かせてフリーに臨んだという話を思い出しました。

 

一方、坂本選手はインタビューを聞いても、表彰台とかメダルとかをずっと意識しているような印象を受けました。

 

アメリカアリッサ・リウの演技自体は、あのラスカル・ヘアーばかりが気になって、あまり印象はなかったです。

 

男子に続いて日本勢複数メダルの快挙に貢献した日本中井亜美選手、トリプルアクセルがショートとフリーで安定していました。その分、フリーでは他のジャンプで色々とテクニカルで取られてしまった感じではあります。フリーの時の彼女のまつ毛がとても可愛らしくて印象に残りました。ショートで1位にはなりましたが、彼女の金メダルはないだろうと思っていました、逆に万が一あったりしたら、それはそれで大変すぎるとも思うので、可愛いまつ毛と共に銅メダルでよかったのではないでしょうか?

 

ところで、名物記者のジャッキー・ウォン氏が、ファンに呼びかけてPCSスコアを出してもらい、その平均値と実際のジャッジのスコアを比較したのを出していましたが、中井亜美選手のファンがつけたPCSはジャッジのPCSよりかなり高いものでした。シニア1年目ということで、PCSを低く抑えられる傾向はあるとは思いますが、演技中の目線とか、表現はもっと評価されても良かったのではないかなとは思います。

 

日本千葉百音選手も4位とメダルにもう一歩、フリーのロミオとジュリエットは可憐でした。日本女子が2、3、4位は、未だかつてない好成績ではないでしょうか?

 

そして、日本坂本花織選手と同じくらい優勝してほしいと思っていたのが、アメリカアンバー・グレンでした。全米選手権では渾身の演技で2連覇して、ひょっとしてダークホースで、思いもかけない優勝者になるかしらととても期待していましたが、ショートで痛恨のミス。

 

彼女も、トリプルアクセルがショートもフリーも安定して素晴らしいものがありました。そして個性的な衣装に振り付け、力強さと不思議な魅力が発揮されていました。

 

他に、印象に残った演技というと、

 

オルガ・ミクティナ、久しぶりに演技を見たという感じです。今シーズンはGPシリーズのアサインメントもなかったので、初めて演技を見ることになりました。改めて見て、やっぱりこの選手はダンサーだなと思いました。音楽と動きの一体感がフィギュアスケーターとはちょっと違うものを感じます。なぜ、フィギュアスケートをやっているのか、続けているのか不思議な感じすらする選手です。音楽をユニークに表現するところは見事なところがありつつも、今一つ訴えかけるようなところは乏しいような気もしました。バレエみたいに表現がある種テクニックになっていて、観る人を惹きつけるとか心に残すとかがあまりないのが、思ったほどPCSが伸びない一因かしらとも思いました。でもとてもユニークな存在なので、これからも演技を見れる機会があるといいと思いました。

 

イーダ・カルーネン、スピンが魅力的な選手で目を引きました。ショートはテクノ調の音楽、フリーは白鳥の湖で、今大会ではショートの方が印象的ではありましたが、シニア1年目らしく元気いっぱいに滑っているのも良かったです。

 

ソフィア・サモデルキナ、ショートもフリーも力強いジャンプが印象的でした。この強い印象の割に得点が伸びないのが大きな違和感がありました。スピンとステップでレベルがあまり取れていないのが、原因みたいですが、何だか腑に落ちない気持ちになりました。

 

イタリアララ・ナキ・グットマンのフリー、ショートの衣装とプログラムが兼ねてよりお気に入りでしたが、オリンピックの個人戦で衣装を変えてしまって、印象が変わってしまい、残念でした。一方フリーも衣装を変えてきたのですが、こちらはヒット。前の衣装はちょっとあまりにも「ジョーズ」のプログラム滑ります的な漫画チックな印象でしたが、今回の衣装は海のイメージで、それがポニーテールとともにジョーズの音楽、振り付けにピッタリハマってきました。演技も振り付けがよく見えるものとなり良かったです。

 

アナスタシア・グバノワのショート、彼女のエキセントリックな魅力満載のインド舞踊をイメージしたショートが、この大会ではジャンプとともにピッタリハマりました。

 

アデリア・ペトロシアン、久しぶりにエテリ・ガールの演技を見たという感じです。もっとも現在の彼女のコーチは、エテリチームの振付師であるグレイヘンガウスで、キスクラにも彼がいました。今シーズン4回転トウは試合では一度も決まっていないのにフリーで2本入れるのを計画し、1本目転倒して、2本目はやめたという筋書きになりました。演技の印象としては、何というか圧倒的な存在感はあったけれど、「勝つことが全て」的なロシア選手らしさが全面で、あまりいい印象は持てなかったです。NHKの演技中のチャンネル変更にあたったのが、彼女の演技の時で良かったなと思ってしまいました。その一方で、彼女を取り巻く環境とか想像してちょっと哀れな感じもしました。

 

全種目が終わって、あとはエキシビションです。

 

日本勢は、金メダルを含むメダル6個は、フィギュアスケートで最もメダルを獲得した国になったのではないでしょうか?

 

ところで、報道とか記事とかによると坂本花織選手は、オリンピックが最後の試合のようなのですが、世界選手権には出ないのでしょうかね?アリッサ・リウは世界選手権に出るということを言っているようではありますが(個人的にはラスカルヘアーは変えてほしい)。。