透き通る
風薫るとか
かの月に
あえかな風も
永遠(とわ)に吹くまじ
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この美しい季節の終わりに、息子は30歳で空に還りました。
今度の25日で丸3年になります。
時薬とはいうけれど、なかなか効いてはくれません。
荒れた唇の皮を剝くように、心に張りかけた薄皮を自ら爪を立てて剥がしてしまう毎日です。
当初のように脈動とともに血が噴き出すような悲しみではなくなりました。
慟哭することも減りました。
でもじわじわといつも血が滲んでいる感じです。
すぐ心が震えて涙が出ます。
でも、これはただの加齢かもしれませんね。
その日が来ると思うだけで、動悸がします。
ずっとずっと5月は1年で一番美しい月だと思っていたのに、もうそう思えることは死ぬまでなくなりました。
残念でなりません。

