外猫ちゃんの悲しい出来事 | とも君ののんびりリハビリ生活 

とも君ののんびりリハビリ生活 

2021年4月にFIPドライタイプ末期の診断を受け、未承認薬で治療するも同年12月に再発。その後、四肢麻痺により寝たきり生活に。2024年6月より再び歩行困難となり再生治療中。
FIP治療期間の記録はこちら
https://tomozou-fip.hateblo.jp/

とも君とは関係のないお話なのですが、1つ皆様にシェアさせてください。

外猫ちゃんの悲しい出来事のお話なので、読まれるかどうかのご判断をお願いします。(画像や動画はありません)

 

先日車で家のすぐ近くを走っていたら道路の真ん中で猫ちゃんがおそらく車に轢かれて倒れていました。周りには毛が散乱していて私はあまりにショックで動悸が止まらなくなってしまいました。実はその時はとも君を車に乗せて鍼治療に行くところでした。その道は地元の人しか通らない抜け道で道幅はそれなりにありますが、急な坂道です。坂道なので車を止める場所も近くにはなく、少し下の平なところに車を停めて、すぐに降りて見に行きました。血も出ていて、もう亡くなっているのかなと思ったのですが、勇気を出して体を触ってみるとまだ温かくて、でも動かない。

 

車にはとも君が乗っているし、この道はほとんど人通りもない。家から近かったのでとも君を一旦家に連れて帰り、母に速攻で事情を説明し、とも君を預け、病院に今日は行けなくなったと電話をしてもらうように頼み、ゴム手袋をはめて段ボールにタオルを敷き詰めて、自宅の小さい車に乗り換えて、現場に戻りました。5分もかかっていなかったと思います。猫ちゃんを抱いて段ボールに乗せて、すぐに近くの動物病院へ。

そこから車で1分とかからないところに動物病院があるのです。とも君は行ったことがないので顔見知りの病院ではありません。

泣きながら入ってきた私を見て受付の方はただ事ではないと察してくださり、事情を話し、すぐに空いている診察室に入れてくださいました。先生がすぐに来てくださり、私は「まだ命があるか私では判断ができなくて」と泣きながら説明するとすぐに診てくださいましたが、ダメでした。まだ体は温かいのでなくなって1時間は経ってないでしょうとのことでした。

死因は内臓破裂による出血多量でしょうとのことでした。私はショックで再び涙が溢れ出しました。

この子が外猫ちゃんだったのかお家の子だったのか分からず、先生に尋ねたら警察に先生の方から連絡してくださることになりました。また道路も出血で汚れ毛が飛び散っていたので、道路の方を管轄しているところにも電話をしてくださいました。かなりの出血だったので、この暑い中遺体で保管することは難しく、先生が遺体の方は適切に扱ってくださることになりました。先生と一緒に手を合わせて、辛かったね、頑張ったね、って最後に体を撫でてあげました。とても優しい先生でよかったです。

 

それから自宅に戻って、母に話をすると、もしお家の子だったら飼い主さんが探している、警察にまだ連絡できてないかもよと言われ、私も段々と冷静になり、もし探されていたら知らせないといけないと思い、再度その猫ちゃんが轢かれていた場所に行き、近くに家は数軒しかなかったのですが、お家の猫ちゃんではないか、または見たことはないか、どこかで飼われていたことを知らないか、聞いてまわりました。お知り合いの家も近くにあったので、そこに一番にお訪ねし、一緒に回ってくれることになりました。辛かったですが、病院で写真は撮っていたので。写真を見てくださるという方にはお見せして。

 

畑仕事をしている方の証言で、多分お外の子でそこから少し離れたお家の方が畑でご飯をやられていたと判明し、そのお家へ向かいました。すぐに動物病院に電話をして、先生にお外の子だったみたいだけれどご飯をあげてくださっていた方がわかりましたとお伝えし、遺体はもう少しだけそのまま待ってくださいますか。と。

 

それからご飯をあげてくださっていた方(少しご年配)に会うことができました。その方はあまりのショックに泣き崩れてしまって。私もまた涙が溢れてしまって。数年前から夕方になるとうちの畑に来るからご飯をあげていましたとのことでした。とても慣れていて、可愛かったと。保護も考えたけど、自分が高齢だから踏み切れなかったと。病院に連れて行ったのですが、すでに亡くなっていて、でもまだ病院にいるのでと話すと、会いたいと。足がお悪いようで、車はお持ちでなく、病院まで歩いていけないとのことで私の車で一緒に再度病院へ。その方は最後にその猫ちゃんに会う事ができました。その方がちゃんとお墓に埋めてあげたいとのことで、先生と相談しペット霊園に依頼することになりました。

 

外猫ちゃんは本当に危険が多い。家猫ちゃんでも、お外に出たら危険がいっぱい。そして私も車を運転する身なので、十分注意はしていても自分が加害者になってしまうこともあるかも知れない。放置して走り去るのではなく、どうか命を繋ぐため、手を差し伸べてあげてほしいと思いました。命を救っても自分は飼えないし、と思ったとしても、まずは命を繋ぐことが先決だと思います。

必ず力になってくれる人は現れると思います。

動物とはいえ、1つの大切な命。私もとも君の命を預かっています。その責任を改めて強く感じました。

この猫ちゃんのご冥福を心よりお祈りしたいと思います。