始まりは仕事より遅いけど、朝から午後14時位まで拘束される。
食堂のお昼ご飯が、唯一の息抜きか。
朝食抜き。寝坊した訳ではなく、食事はおろかお茶も飲んではいけない。
服薬に要する少量の水は許されている(笑)夏場に受けた経験はないけど、喉乾かないのかなぁ。
身支度して出かける。市内の病院だからクルマでも良い(駐車場は無料)のだが、敢えてのバス利用。
バスを待つ、いつもと違う朝。
大勢の学生やサラリーマン、女性が乗り込む。
昔は地下鉄で通勤してたよなあ。ちょっとだけ懐かしい。
病院に到着。昨年と違うのは警備?のものものしさ。
いきなり検診センターには入れず、まずは検温。外氣で冷えた身体は温度センサーが反応せず、やむなくピストル🔫型の体温計で首筋で測定。
そして広めの会議室(プロジェクターあり)に入れられ、開始時刻を待つ事に。
プロジェクターはTV画面。意図してなのか偶然か、コロナ関連ニュースが次々流れている。病院側も「しっかり対策してます」アピールしなきゃ、他院と比較されちゃうから大変なんだろうな。
そうこうしているうちに開始時刻に。
会議室から検診センターに移動。最初に女性係員のお話があり、大まかな流れを説明される。
この人達って、毎日毎日同じ話や検査、諸々の作業をしてるんだよな。
それはそれで、なかなか大変だろうなと感じる。
毎年、同じ病院なので見覚えのある職員さんや技師さんも。たまたまお休みなのか、転勤や配置替えか、はたまた定年を迎えたのか
「あの人、今年は居ないな…」
なんて感想もある。
当然、ローテーションもあるのだろう。違う場所で違う仕事される方も。
名前を呼ばれて、センター待合室の前に。学校みたいに提出書類と検体を出す。型通りの質問。
それからロッカー室に移動。検査着に着替え、血圧測定からの医療相談。今年は小柄な女性の医師。話しやすく理解のある方だった。女性医師にもいろいろなタイプがあって、上から目線でガミガミ言うだけの人もいるが、この方はそうではない。ある意味、運が良かったかも。
あとは、壮大な検査の流れ作業。今年はコロナウィルス(武漢ウィルス)の対策で肺活量検査は中止。まあ分からんでもない。他人の呼気が充満する空間はちょっと遠慮したいかも。
胸のレントゲン、血液採取、心電図、聴力、視力、身長、体重、眼底、エコー、胃検診(バリウム検査)。こんなもんか。これを2時間程度で終わらせる。
終わった。毎年の事だがちょっと疲れた。胃検診で、逆さまになる時間が長くなったような氣がする。腕力のない女性や老人は大丈夫なのか、どうでも良い事が氣になる。落ちた人とか居ないのかな?
で、昼食の時間。唯一、息抜きできる至福のとき。受付で検査料金を支払い、食事券を受け取る。
病院内の食堂は、今年から人間ドック受診者専用(昨年は一般メニューもあり)になっていた。
面会禁止になって、外部の人はほぼ利用しないだろうからなぁ。受診者の感染防止にもなるし、コロナ対策の一環なのかも。
美味しく頂いた。職員は相変わらず少なく、ご飯のお代わりをするのも遠慮してしまう位(でもお代わりした)。
散歩も兼ねて病院外へ。朝ごはん抜きなのでお腹が物足りない。前に一度行った近くのラーメン屋が氣になる。まるで倉庫のような外観、中はお洒落なカフェ風。男性店主のワンオペ。券売機あり。
らぁ麺十六で「十六ラーメンスペシャル」1100円を頂いた。自然素材とアイデアの塊のようなラーメン。チャーシュー二種(豚と鶏)海苔、キノコ(舞茸とえのき茸)ネギ、辛いミンチ(筍入り)薄くおろしたチーズ、胡椒たっぷりの味玉(半熟玉子)、糸唐辛子。
ラーメンを食べ終わっても、お昼休みはまだまだ長い。街を一周りして、また会議室へ戻る。机に突っ伏してしばし仮眠。時折バリウム排出の為トイレに。そうこうしているうちに午後の部。
医師から順番に本日の講評と健康相談の時間が終わり、ようやく解放される。いや、結構疲れるよね。この後仕事に戻る人もいるらしい。お疲れ様。
会社の健康診断、嫌いなんだよね。例え自腹(半分は健保負担)で払っても、人間ドックを受けたい。プライバシーがダダ洩れの健康相談(知っている隣の誰かの診断が嫌でも聞こえてしまう)とか、上司や先輩に自分のデータを声高に読み上げられるとか、何の罰ゲームなのかと。
あと、健康診断では検査内容や精度が決定的に足りない。自分の健康や不健康度合いを正確に測るのも、人間ドックをお薦めしたい。年に一度の大儀なお務めだが、私はそれなりに大切だと感じている。