積水化学のプレハブ住宅、34棟の品質に問題
by読売オンライン
―国土交通省は13日、積水化学工業(大阪市)が2000年以降に新築したプレハブ住宅 のうち、福岡、三重、広島など10県に建てられた計34棟が、住宅品質確保促進法(品確法)の性能基準を満たしていなかった、と発表した。同省などによると、調査対象になったのは同社が建築した約5000棟。うち34棟はいずれも設計ミスのため、外壁の防腐効果や窓ガラスの断熱性などが品確法で定める基準を下回り、施工時にもチェックできなかったという。同省は同社に対し、速やかに改修するよう求めた。―
とありましたので、もっと詳しい情報はないかとググってみますと新建ハウジングデジタル版の記事にもう少し詳しい記事が載っていました。さすが業界紙!
―国土交通省は7月13日、積水化学工業が製造・新築した住宅の一部が、住宅性能評価書に記載された性能に適合していないことが判明したと発表した。34戸が本来の性能を満たしていなかった。
具体的には、省エネルギー対策等級で「低放射複層ガラス」とすべきところを、実際には「普通複層ガラス」が使われていたほか、劣化対策等級で等級3のK3相当以上の防腐・防蟻処理とするところを、等級2の処理が施されていた。工場に対する生産指示のミスが原因という。
国交省は、不適合住宅34戸について、必要な改修などを速やかに実施するよう求めると同時に、再発防止策が十分に講じられるまで設計図書の省略などの特例措置の適用停止を指導した。
また、プレハブ住宅で型式住宅部分等製造者としての認証を受けているすべての企業に対し、品質管理体制について点検するよう指示し、定期的に立入検査を実施していく。―
プレハブ(部屋を工場で作って現場で組み合わせる)の良いところは現場作業が極端に減るので工期が短いことですが、今回は悪いところがもろに出た形ですね。
一般的な「現場で作っていく」かたちの住宅であれば、指定と違うサッシが搬入されていれば職人さんや監督さんが気付くものだと思いますが…。
業界人でないとわからないかもしれないので、念のため説明しますと「積水化学の住宅」というのはブランドでいうと「セキスイハイム」になります。阿部寛さんがCMやってるところです。