マカオから香港へリターン | 暴走ピノキオ 文学・音楽・地域研究

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大学の専攻は地域研究だったが・・・

 N君と別れてマカオを出て香港へ戻って来た。

 

 香港では名の知れた安宿ラッキーハウスへ行ってみるとベッドに空きがあり数泊することになった。ラッキー。

 

 部屋はドミトリー形式で2段ベッドが数台置かれており、決して清潔感のある部屋ではなかったし、何度か聞いた事のあるラッキーハウスの別称「南京城」の形跡も見られなかった。

 

 南京錠じゃない、南京城だ。ちょっと説明が必要だろう。

 

 ラッキーハウスはバックパッカーの間ではよく知られた安宿で、かつてはテレビ番組の企画でお笑い芸人のナインティナインが訪れ撮影されテレビにも紹介されたことのあるほどの宿だ。しかし、この宿、お年を召した日本人のおじいちゃんがオーナーで、掃除もあまりやっていないような、お世辞にもキレイとは言えない汚い部類に入る安宿だ。そのせいかラッキーハウスではかつて南京虫(トコジラミ)が大量発生したというもっぱらの噂があった。

 

  南京虫についてWikipediaから抜粋してみると

 

 「トコジラミは雄雌ともに吸血し、幼虫・成虫にかかわらずその全生存期間を通じて栄養分を血液に頼る。成虫にいたるまで5齢までの幼虫期を経るが、幼虫の各齢期に一回以上の吸血を必要とする。孵化から成虫まで約2-7週間かかるが、これは吸血原の有無や温度などに大きく依存する」「刺されると激しいかゆみが生じる」

 

 名の知れた宿だから泊まったらネタになる。でも南京虫はちょっとなぁ・・・

 

 そこで寝袋を布団の上に敷き防衛策を取ったのだが、すでに南京虫はいないようで、宿では誰も南京虫を話題にはしなかった。

 

 南京虫はいなかったが部屋のメンツには一癖二癖ありそうな人ばかり。

 

 向かいのベッドにはDJで38歳の1号さん、上のベッドにも同じくDJの萩原君。それ以外にも世界各地を廻った強者たちが集まっていた。

 

 その晩からラッキーハウスのドミトリーでは毎晩のように旅話を肴にした晩酌が催されたのはいうまでもない。