ゴールデンウィークをカリフォルニアで(2011) | 暴走ピノキオ 文学・音楽・地域研究

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大学の専攻は地域研究だったが・・・

 "That's a hard job"

 レンタサイクル屋のおじさんは僕に言った。

 サンタモニカからハリウッドまでの移動手段は何がいいのか昨日の夜に考えてみた。する距離にして約22キロあることがわかった。日本では毎日通勤で約9キロほどの距離を自転車で走ってるから、なんとなくその距離や疲労を想像するとできなくもない。
 
 「よし、自転車で行ってみよう」と僕はレンタサイクル屋へ足を運び、店のおじさんにハリウッドまで行ってみるよと言うと、ハードジョブだと言われ驚かれたが、僕には自信があった。

 物価の高い国で、現地を近距離探訪するベストな交通手段は自転車である。もちろん、お金に余裕があるならタクシーでいいだろう。しかし、少ない資金で貧乏旅行する身としては、タクシーでの移動は不経済だ。

 地図と東急ハンズで買った方位磁針を用意し、サンタモニカから自転車を走らせた。
 
 天候が良くて陽の光が眩しい。それは日本で浴びる黄色い光ではなく、すべてが鮮やかに見えるほどの白い光で気持ちがいい。どうも国によって陽の光の量は異なるようで、こういった白い光をヨーロッパ、オーストラリアでも感じた。何が原因だかわからないけど、それについて人から話を聞いたことはない。今度調べてみようかな。

 しばらく走ると、ジワっと汗をかいた。5月だけどまるで真夏のような暑さで、その中を片道30キロ走るのだから、確かにハードジョブになりそうだ。
 
 ロサンゼルスは道幅が広いので、余裕を持って自転車走行できる。さらに風景が楽しい。パステルカラーのかわいい家が建ち並び目を楽しませてくれる。それを考えると、さいたま市を自転車で走ってこれほど楽しいと思ったことがあっただろうか?
 
 ロサンゼルスでサイクリングの楽しさを初めて実感した。
 
 ハリウッドへ向かう前に、小腹が減ったので休憩がてらにカフェへ入ってみた。
 
 そこでは目が大きくて、赤いTシャツがはちきれそうなほど大きな胸をしたかわいい女の子がレジを打っていた。ロサンゼルスでかわいい女の子をなかなか目にしなかったけど、その子は日本人の僕にもはっきり言えるほど、わかりやすいかわいさがあった。そういえば、シドニーシェルダンの「コインの冒険」には、田舎からハリウッドへ上京してきて、コーヒーショップでアルバイトをしながら女優を目指す女の子登場するけど、このカフェでレジを打っている女の子もハリウッド女優を目指しているんだろうか?なんてどうでもいい妄想を膨らませてみた。
 
 その店でパンを2つとコーヒーを頼んだ。ついでにハリウッドまでどう行けばいいのかも聞いてみた。

 "How can I get to Hollywood ?"

 しかし、女の子に「ハリウッド」と言ってもなかなか通じない。何度言っても通じそうにないので、機転を利かせてHollywoodのスペル通り、恐る恐る「ホリウッド」と言ってみた。するとこの発音で女の子に通じ、彼女は丁寧にハリウッド(ホリウッド?)までの道を教えてくれた。そうか、ハリウッドじゃなくてホリウッドなのか・・・

 お金を払うと、レジの女の子は突然、僕がその時来ていたピンクのTシャツにプリントされてある一文を読み出して、なんだか勝手に納得したような顔をした。

 "Sorry Papa, Mama, I'm a Yankee....huh"

 ・・・これBLANKEY JET CITYのツアーTシャツだぜ?

 この一文だけを見てもわけがわからないだろうけど、ただ、普通にフレンドリーな会話のできる文化が素晴らしい。

 カフェを出て、また暑いカリフォルニアの太陽の下を自転車で走った。
 彼女の言うとおりに道を進み、時々地図を出して確認しながら進んでいくと、そこにかの有名なレッドカーペットが現れた。

 来た来た。
 
 Hollywood、Here I come !