やなぎみわ演劇プロジェクト「1924 海戦」観劇!(2011.11.5)
やなぎみわ演劇プロジェクト「1924 海戦」観てきました@神奈川芸術劇場(KAAT)。
注目役者さんである、さいたまネクストシアターの川口覚くんの演技を11ヶ月ぶりで観られる&虚構の劇団の大久保綾乃ちゃんが出演とあって、神奈川まではちょっと遠いけどとても楽しみにしていました。
【ストーリー】(公式頁より)
1924年6月、土方与志と小山内薫が指揮を執る築地小劇場は混乱の坩堝にあった。旗揚げ公演は何と三作品、小山内薫演出「白鳥の歌」「休みの日」そして土方与志演出「海戦」。ドイツ戯曲R.ゲーリングの「海戰」は、前代未聞の設計と舞台構造を持つ小劇場で上演され、聞き取れないほどの早い台詞、絶叫と轟音のリアリティで人々を驚かせた。
全編のほとんどが、洋上に浮かぶ戦艦の内部で繰り広げられる「海戦」の稽古と、築地小劇場の船出。2隻の「船」の行く末が重なる。「偉大な明治」と「激動の昭和」のはざま、大正デモクラシーの時代を背景に、モボ、モガが闊歩し、多様で未分化な芸術運動が花開いた大正期。明治以来の近代国家体制が瓦解した帝都の混沌の中で誕生した、歴史的舞台をめぐる劇中劇。
要するに、土方与志の演出家としての生涯を描いたもので。彼のアヴァンギャルドな演出や、ゲーリングの分かり難い台詞回しがそのまま舞台の上に載ってくるので、当時の彼への批判である「貴族の感覚は大衆に即していない」や「芸術はなんのために存在するのか」「誰のための芸術なのか」という疑問がそのまま観客である私の心に棲み付いてしまいました。その受けとめ方は演出の意図だとは思うのだけれど、それを踏まえた上でこの演劇を「面白い」と思えればよかったなぁ、と。身体の動き(ビオメハニカというらしい)や、滾る様な台詞回しはとても芸術的だとは思うし、役者さんの力を感じさせられて素敵だったのですけれどね。
で、演出面で素敵な所が多々ありました。会場に入ると、すでに役者さんが舞台の上にいて。築地小劇場での演目を稽古しているという設定でお芝居をしていて。それを説明しているのがナビゲーターの赤い制服をきた二人の女優さん。(一人は綾乃ちゃん)。その制服が大正のモダンファッションでとても可愛かったです。
そして、後から入っきてきた観客は舞台を通って「見学」をしていて。いいなあ、私も通りたかった(笑)
お話の中でも、土方が演出をしているときは実際に客席の中央付近の席に座って演技をしていたり。舞台の転換や大道具のセットを役者さん自身がしていたり。なんだかその部分は楽しかった。働いてるなぁ、って。
あと、小山内と土方が連絡を取る場面は携帯のTV電話で話していたり、関東大震災後の混乱を表現する部分ではツイッターのTLが流れていたり。まるで東日本大震災後の現在と同じ状況だよな、なんて考えさせられて混沌を観客にリアルに感じさせるあたりはさすがだなと思いました。
で。川口くんはやっぱり凄い・・・!!基礎が非常にしっかりしていて、その演技から目が離せません。声がまたいいのですよね。清涼な中にもそこはかとなく色気があります。水兵役ということで、日焼けした肌色で精悍な表情。なんだか大人になったなぁ(笑)
綾乃ちゃんも、虚構の劇団の時とは全く違う、動くお人形のような美しい発声で魅了。鴻上尚史さんの演出以外で観るのは初めてだったのでとても新鮮でした。神奈川は遠かったけど、来て良かったなぁと思ったのでした。
(観た日:2011.11.5)
注目役者さんである、さいたまネクストシアターの川口覚くんの演技を11ヶ月ぶりで観られる&虚構の劇団の大久保綾乃ちゃんが出演とあって、神奈川まではちょっと遠いけどとても楽しみにしていました。
【ストーリー】(公式頁より)
1924年6月、土方与志と小山内薫が指揮を執る築地小劇場は混乱の坩堝にあった。旗揚げ公演は何と三作品、小山内薫演出「白鳥の歌」「休みの日」そして土方与志演出「海戦」。ドイツ戯曲R.ゲーリングの「海戰」は、前代未聞の設計と舞台構造を持つ小劇場で上演され、聞き取れないほどの早い台詞、絶叫と轟音のリアリティで人々を驚かせた。
全編のほとんどが、洋上に浮かぶ戦艦の内部で繰り広げられる「海戦」の稽古と、築地小劇場の船出。2隻の「船」の行く末が重なる。「偉大な明治」と「激動の昭和」のはざま、大正デモクラシーの時代を背景に、モボ、モガが闊歩し、多様で未分化な芸術運動が花開いた大正期。明治以来の近代国家体制が瓦解した帝都の混沌の中で誕生した、歴史的舞台をめぐる劇中劇。
要するに、土方与志の演出家としての生涯を描いたもので。彼のアヴァンギャルドな演出や、ゲーリングの分かり難い台詞回しがそのまま舞台の上に載ってくるので、当時の彼への批判である「貴族の感覚は大衆に即していない」や「芸術はなんのために存在するのか」「誰のための芸術なのか」という疑問がそのまま観客である私の心に棲み付いてしまいました。その受けとめ方は演出の意図だとは思うのだけれど、それを踏まえた上でこの演劇を「面白い」と思えればよかったなぁ、と。身体の動き(ビオメハニカというらしい)や、滾る様な台詞回しはとても芸術的だとは思うし、役者さんの力を感じさせられて素敵だったのですけれどね。
で、演出面で素敵な所が多々ありました。会場に入ると、すでに役者さんが舞台の上にいて。築地小劇場での演目を稽古しているという設定でお芝居をしていて。それを説明しているのがナビゲーターの赤い制服をきた二人の女優さん。(一人は綾乃ちゃん)。その制服が大正のモダンファッションでとても可愛かったです。
そして、後から入っきてきた観客は舞台を通って「見学」をしていて。いいなあ、私も通りたかった(笑)
お話の中でも、土方が演出をしているときは実際に客席の中央付近の席に座って演技をしていたり。舞台の転換や大道具のセットを役者さん自身がしていたり。なんだかその部分は楽しかった。働いてるなぁ、って。
あと、小山内と土方が連絡を取る場面は携帯のTV電話で話していたり、関東大震災後の混乱を表現する部分ではツイッターのTLが流れていたり。まるで東日本大震災後の現在と同じ状況だよな、なんて考えさせられて混沌を観客にリアルに感じさせるあたりはさすがだなと思いました。
で。川口くんはやっぱり凄い・・・!!基礎が非常にしっかりしていて、その演技から目が離せません。声がまたいいのですよね。清涼な中にもそこはかとなく色気があります。水兵役ということで、日焼けした肌色で精悍な表情。なんだか大人になったなぁ(笑)
綾乃ちゃんも、虚構の劇団の時とは全く違う、動くお人形のような美しい発声で魅了。鴻上尚史さんの演出以外で観るのは初めてだったのでとても新鮮でした。神奈川は遠かったけど、来て良かったなぁと思ったのでした。
(観た日:2011.11.5)