時間堂ワークインプログレス♪ | THEATRE GRENAT ~てあとる・ぐれな~

時間堂ワークインプログレス♪

私が今最も注目している役者さんの一人、菅野貴夫さんの所属する劇団・時間堂のワークインプログレス(公開稽古)に、観る側として参加させていただきました音符


場所は王子スタジオ。到着すると、スタジオ内で役者さん達が普通に食事をしていたり、堂々と(!)着替えをしていたり。普段役者さん達のプライベートな時間を見る機会がない私としては、正直、直視しちゃいけないような気がして目を反らしてました(笑)


そして通し稽古前。個人個人で身体を動かしながら声を出したり、コンディションを確認したり。皆で輪になってコミュニケーションを取ったり、ゲームのような感覚のアップをしたりしている光景を見ながら、役者さん達は稽古もその瞬間瞬間を大切に生きているんだなって実感しました。


普段私はベストコンディションで仕事をしているという意識は全くないし、自分の身体と向き合って身体と対話をしてあげたことなんて産まれてこの方一度もないような気がして・・・なんだかすごく反省。


演目は、公演目前の『月並みなはなし』。その役柄に役者の皆さんがなりきっていく光景は、歩きながらそれぞれが違う人格にどんどん変化していくのが目に見えて分かって、えもいわれぬ感銘を覚えました。特に女優さん達は、始まる前はみんな清涼なイメージだったのに、見る見るうちに個性的な空気をまとっていって。人並みはずれた演技力の持ち主達だと瞬時に感じてゾクゾクしました。まるで演出の黒澤世莉さんがスタジオに魔法をかけているようで、この時点で既に、私が最近求めている「演劇の力の凄さ・人間の持つ力の凄さ」を見せていただけて感動しきり。


そしていよいよ、通し稽古。照明効果はもちろんなく、最低限の音楽だけがついた状態。しかし役者さん達の演技に凄い勢いで引き込まれ、このまま充分チケット代金を取れるような素晴らしい完成度の美しいお芝居を観せていただきました(公演前ですので具体的な内容は控えます)。


通し稽古を終えた後は、お菓子をいただきながらの交流会。観る側には私のような一般人だけではなく、役者さんが結構いらしていたのでその方達の発言が多かったのですが、私ももっと話したかったなー、と。でも一般人の皆さんとてもシャイで(笑)私も一回だけ手を挙げて発言したのですが、もっともっと言いたいことが沢山ありました。だってそのためのWIPでしょ?無料でこんなに素敵なお芝居を観せていただいたのに、感想を何も言わないなんてズルいよ(笑)(ちなみに私、「アマネが○○を配るときの笑顔が好き」だと言った者です)


本公演は座・高円寺2で上演されますが、ここからさらに照明や音響が入ると思うと、どんな素敵なステージになるのかと今からとてもわくわくします。優しさと温かさに満ちた芝居運びは、しっかりとした舞台作りの技術に裏打ちされていて、決して表面的な優しさだけではない、幾重にも重なる重厚な人間の営みをその底力に感じました。きっと素敵な舞台になる。そう確信して、初めて参加させていただいたWIPのスタジオを後にしたのでした。


公演、心から楽しみです。時間堂の皆様、素敵な時間をありがとうございましたラブラブ



【公演情報】


時間堂 『月並みなはなし』


第7回杉並演劇祭参加作品 / 後援 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=12060


脚本 / 演出 黒澤 世莉


[公演会場] 座・高円寺2


[公演日時] 2010年3月11日(木)~3月14日(日)


[出演] 鈴木浩司/菅野貴夫/大川翔子/園田裕樹/髙島玲/百花亜希/金子久美/木内コギト/原田優理子


[ものがたり] 今より少し未来の秋の昼下がり、地球の温暖化が進み、ひとが月への移民をはじめたころの話。郊外のとあるレストランの、テラスのある一室では、移民候補者たちの残念会が催されていた。厳しい選考試験の中で最終選考まで残った優秀なひとびとだが、結果は落選。の、はずだった。

けれど、管理官と呼ばれるひとの一言によって、状況は一変する。 「欠員がでたので、一名の代表者を選んでください。制限時間は60分」 信頼しあい、助け合ってきた仲間たち。だからこそ一人は月へと送ろうと、お互いを労りあい、傷つけあいながら話しあう。恋人たちは、月と地球の距離をおそれ、気持ちがすれ違っていく。


時間堂がお贈りする「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」

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