私は、テニススクールに通う生徒さんにある程度フォームを指導したら、自分が打ちやすいやり方を見つけたら、それを優先するように言っています。



「テニスはキレイなフォームを競う競技ではありません」



「自分はこうすれば、安定する、打ちやすい、と言うモノが見つかったらそれを優先してください」



「テニスは、相手からポイントを取り合うスポーツ、担当のテニスコーチからそんな打ち方ではダメと言われても、それがやり易いなら優先してください」



と言い続けて来ました。



しかし、相手がジュニアの生徒さんだったら、特に育成クラスなどに行けるレベルの子供には、教科書通りの指導をします。



たとへばサーブ。



厚めのグリップで羽子板打ち方をしている子供を、薄いグリップ、プロネーションを意識したフォームを要求します。



ストロークも、しっかりしたスピンが打てるような指導をしていきます。



一方、大人はそうしません。



以前に、大人のクラスでサーブを例にして、



「何故、私たちはプロネーションをムリにやらなくて良くて、ジュニアの子供はそこをしっかり指導するのですか」



と聞かれた事があります。



「将来を見据えてとか、でしょうね」



とその方も言っていましたが、もちろんそれもありますが、



最大の理由は、これからゴールデンエイジを迎えるから。



つまり、多くの事を吸収できる13才~19才の最中、またはこれからなので、ここは習得が難しい事を教えるチャンスなのです。



それほどゴールデンエイジは重要で、この時期に習得したことは、後々年をとっても忘れない、初期化しないと言われています。



以前に40才を過ぎた初心者の女性が、プロネーションの効いたサーブを打ちたい、と訴えるブログを書いた事がありましたが、



正直言うと、その年からでは生きている間に出来るようになるか怪しい。

(  ¬ ω ¬  )


ゴールデンエイジを迎える子供には、現在上手く出来ていても将来を見据えた指導しろと、



松岡修造さん、ニック・ボロテリー、の本でも言っていました。



私もそう思います。




しかし、最近それは違うのではないのではないか、と言う事例が出てきました。


昨年、私のブログても何回か紹介した伊藤あおい選手です。



本来ならテニスの要であるフォアハンドはスライスが多く、グリップもサーブもスライスも教科書通りの薄いグリップではなく少し厚めで、


腰高のあまり足を使わないフットワークなど、特に有望な子供は直されてしまいそうな事が、生かされてWTAランキングとトップ100に近付いている。


伊藤選手の得意なスライス、フットワークなどを直さなかったらここまで来れたのか、



直していたら、もっと上に行けたのか、ここまで来れなかったのか分かりません。



やはり、テニスに絶対はないのですね。



気を付けなければ。