今回も、前回のバランスポイントと同様にラケットのスペックの話になります。



「自分の使っているラケットよストリングパターン、把握してますか?」



これはとても重要で、ラケットが固く感じたり柔らかく感じたりする要因の一つなのです。



ストリングパターンとは、ガットの縦の本数、横の本数のことで、




一般的なのは、縦16、横19の16-19のパターンではないでしようか。


でも絶対ではないので、キチンと把握しておくのは大切です。


ガット張りの仕事をしていて感じるのは、これを把握している人は意外に少ない。


縦の16は多いケースですが、横の本数は18だったり19だったりする。


私も以前はこの辺が無頓着で、一時期横が18だったのに気が付かず使っていて、


(なんかボールが思った以上に飛んでくなぁ)


基本的に本数が少ないとボールがよく飛び、多いと固くなる。


私の使っているプレステージシリーズに、18-20と言うストリングパターンがありましたが、


本当に打感が固くて、まるでフライパンで打っているようでした。


ちなみにこの18-20のストリングパターンのラケット、他のメーカーでも結構あります。


固くて飛ばないだけでなく、回転がかからないので、パワーがある人なら良いでしょう。


ちょっと気をつけてほしいのは、W社のラケット。


特殊なストリングパターンが多く、縦と横で普通なら縦の方が多いのですが、横の方が多かったり、
想像もつかない飛び方をするように思います。


プラスして、たとへいつも使っているストリングパターン、たとへば16-19のラケットから同じ16-19のラケットに変更しても、打感が固かったり柔らかかったりする事もあります。


もちろん、ラケットの材質が関連していると考えても良いのですが、縦のメインと横のクロスが作る一マスの広さが関連する事もあります。


私が使っているプレステージsがそうだったのですが、



このラケットと、



このラケットをくらべると、同じ16-19のストリングパターンですが、赤いラケットの方が一マスが広く見えます。


理由は、赤いラケットは縦と横が同時に通るシェアホールがあるから、一マスが広くなるのです。


ラケットの上部に4箇所、下の方にも4箇所ありますね。


結果、上の黒いラケットは打感が固くなり、赤いラケットは柔らかい打感でボールがよく飛びますが、これは好きずきなのでどちらが良いとも言えませんが。


最近多いのが、スィートスポット付近だけが、一マスが凝縮されて狭くなるラケットが多いです。


この辺は、量販店などを見るとガットが張っていない状態が多く、それだと分からないので試打が必要になります。


ボールの飛びに敏感な方は、必ず確認してください。


ラケットは高いと数万円しますからね。


テニススクールに通われている方は、定期的にラケットの試打と販売をやっていますので、必ず試打して担当のテニスコーチに相談しましょう。

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