今回は、アメブロでラケットの重さを気にされる方がの話があり、私の生徒さんでもラケットの重さを気にされて、



ラケットに表記された重さ、また実際に秤にのせる方までいらしたので、ラケットの重さの話を久しぶりにしてみたい。



この話はかなり以前に、「軽すぎるラケットは怪我を招く」と言うブログを書きましたが、とても大切な事なので改めて。



ラケット表記に、300、295、290と書いてあると当然300グラムが一番重くて、290グラムが一番軽いと思われますが、



「300グラムが重くて、290グラムが軽いから軽い方にしよ」



と決めるのは軽率な判断と言えます。



実際にラケットをもって、出来れば振ってみる。



そうすると、



「アレー、300グラムの方が軽くて、290グラムの方が重く感じる」



と言うことは良くあるのです。



ラケットのスペック表記には、重さ、面の広さ、長さ、などがありますが、これらと同時に必ずバランスポイント、と言うのがあります。



大体300ミリ~370ミリ位までだと思いますが。この意味を理解してほしい。



ラケットをヤジロベエのようにした時、グリップから何センチところが中心だよ、と言う意味です。



300ミリだったら、グリップから30センチのところが中心で、



370ミリならグリップから37センチのところが真ん中になる。



最近はあまり使われないようですが、トップライト、トップヘビーと言う言葉が関連してくる。



この数値が大きいほど、ラケットの中心がグリップから離れラケットの先端に近付くのでトップヘビーとなり、



小さいほど中心がグリップ近くなり、トップライトとなるのです。



つまりトップヘビーなら重く感じて、トップライトなら軽く感じる。



この、重く感じる、軽く感じる、は表記された重さ、実測値と必ずしも比例しないのです。



傾向として、300グラムを越えるラケットだと320ミリ前後がバランスポイントとなり、



軽くなればなるほどこの数字が大きくなる、



つまりトップヘビーになる。



よく言う黄金スペック、100、32、27の、意味はラケットの面の広さが100平方インチ、バランスポイント32センチ、長さ27インチと言う意味で、



私がいろいろ見てきたラケットの傾向として言えるのは、300グラム以下だとバランスポイントが本当に様々で、



よく確認しないと痛い目を見る可能性があります。




昔見た275グラムのさほど重くないラケットが、バランスポイント35センチでスイングすると、結構な重さを感じる事もありました。



皆さんが、持たれているラケットのスペックをよく確認されてはと思います。



(テニスコーチは、自分のラケットのスペックは必ず頭に入っています)



出来ればそれを頭にいれて頂ければ、ラケットを変える時の判断材料になるので、役に立ちます。(/_;)/~~