今回のテーマは、少し前のレッスンで生徒さん同士で話題になり、テニスコーチの間でも良く議論された話となります。
シングルスが強い二人がダブルスを組むと、凄く強いペアになるのか?。
生徒さんが疑問に思うのは理解できますが、若いテニスコーチなどは正確な答えが出せない。
シングルスの強い二人がダブルスを組むと、強いと思っている人が多いです。
テニスコーチですら、そう思っている人がいた。
皆さんは、どう思われますか?。
お答えはハッキリ、ノー。
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昔勤務したテニススクールで、JTAのポイントをもった二人がペアを組んで市民大会に出た際、一般市民に打ち負かされた事があり、
最近でも、少し前まで勤務していたテニススクールのコーチ二人が、市民大会で予選敗退しています。
何故なのか、私は理由が分かります。
シングルスとダブルスは全く別なスポーツだから。
これは、杉山愛さんも同じことを言っていました。
意外に思われる方もいらっしゃると思いますが、
まずコートの広さが違います。
そして、シングルスはシングルスポールを使うので、微妙にネットの高さが違う。
両方やってみると分かりますが、これは大きい。
どちらか一方だけやっていると、頭の中のテニスコートがいつもやっている方のテニスコートになっている。
無意識にボールを打つと、そのコートに入るように打ってしまう。
自分の場合だとシングルスの頻度が多いので、鋭いサーブをとっさにリターンすると、シングルスコートに入るように打ってしまうので、
ポーチボレーの引っ掛かりまくり💨。
(>_<)
ダブルスが多い人が、シングルスをやると見事なくらいアレーコートにボールをコントロールしてくる。
よく試合でこう言う人に当たりました。
加えて言うと、ダブルスはショットの多様性がありますが、
シングルスは、フォアハンドが強いだけで結構勝てるのは間違いありません。
先ほどJTAのランカーが一般市民にやられた話をしましたが、たまたまシングルスでも同じ相手に当たり、
今度は木っ端微塵にやっつけたそうです。
「あの相手は、シングルスだと大したことはないけど、ダブルス上手いんだよな」
テニスコーチによくある話。
もちろんテニスコーチでも、ダブルスを日頃たくさん練習するテニススクールもあると思いますが、
私が勤務したところは、誰かはレッスンしていて、四人揃わず中々ダブルス出来ないところが多く、ダブルスが出きるテニススクールを羨ましく思っていました。
理想は両方ともしっかり練習する事。
シングルスでストロークを磨き、
ダブルスでボレーのコントロール、ロブ、ポーチボレー、コンビネーションを磨くのです。
コンビネーションは、シングルスでは全く関係ない部分なのでダブルスでしか体験出来ない。
言わば、野菜と肉をバランスよく摂取するようなモノです。
間違いなく、テニスのスキルはアップしますが、
私は生徒さん、テニスコーチ等、テニスをプレーされる人をたくさん知っていますが、こう言う人はほとんどいない。
ナダルは、フェデラーとダブルスを組んでグランドスラムに出たかったそうで、何度もお願いしたそうです。
二人の絶頂期には実現しませんでしたが、もし組んで出ていたら、どうだったかとても興味がありますね。