先日、私の店に以前に勤務していたテニススクールの生徒さんがやって来て、



「おやじテニスコーチさんの後任のコーチにも同じ事を言われましたよ」



「中級に上がるには、繋ぎのボレーが出来なくちゃダメだって。中級はアプローチから並行陣のフォーメーション練習が多くなるから」



私は、この生徒さんに以前から繋ぐボレーをもっと磨いてくれ、それが出来ないと中級に上がれないよ、と繰り返し言っていました。



これは勤務先のテニススクールが昇級基準をしっかり決めていたので、コーチ同士の意見が合ったと言えます。



初心者クラスから初級クラスに上がるにはこれとこれが出来て、初級から中級に上がるにはこれとこれ、



中級から上級に上がるには、これが出来て定期的に試合に出ていて、などなど。



もちろん、こういった昇級基準が決まっていてもコーチ同士で意見が分かれる事もありましたが、



しかし、こう言った昇級基準がないスクールも多くあり、生徒さんを判断するのが一苦労でした。



昇級に関してコーチ同士の意見が分かれることは日常茶飯事!



「◯◯さんは、ラリーや、サーブが安定しているので、そろそろ初中級に上げたいと思うんだけど」



「でも、ボレーが今一つなんじゃない、もう少しボレーが出来るようになったらOKだよ」



のように、私は必ずそこの社員コーチに確認して昇級させていましたが、基本的に昇級は担当コーチが良いと言えば上がる事が出来たので、



「こんど初中級から上がってきた◯◯さんは、サーブが入らないし、ラリーが全く続けられない、担当コーチは何で上げたんだろう?」



みたいな事は良くありましたね。



コーチが言い合いになることもシバシバ。



「今度、✕✕さんを中級に上げるみたいだけど大丈夫か、バックハンド全然打てないじゃない」



「大丈夫です、上がるのは自分のクラスだし半年で出来るようにします!」



「俺のクラスには、振り替えに来ないようにしてくれ」



こんな、刺々しい会話もよくありました。



さて、昇級に関する話は私のブログの初期にずいぶん書いたのですが、改めて書きたい。



皆さんが所属しているクラスから昇級するには、何が出来れば良いのか、確認してほしい。



テニススクールで、その基準が決まっているところもありますが、私の経験ではむしろそういったところは少ないです。



そうでない所は、担当のテニスコーチの任意で昇級が決まるのが普通です。



ですので、コーチに自分は何が出来れば昇級出来るのか、確認をしておいてほしいのです。



ただし、コーチの任意で昇級が決まるスクールはコーチが変わると、その基準も変わるので注意して下さい。



前のコーチが、セカンドサーブが安定したら、と言われていたのが、コーチが変わったとたん、バックのフライスが打てるようになったら、と言われるかもしれません。



いずれにしても、昇級はモチベーションアップに繋がりテニスにのめり込むこキッカケになります。



押さえるところを押さえて、レッスンに参加しレベルアップをはかってほしいと思います。



梅雨の前に夏がきた感じです。