今年も書きましょう、昨年までいたヤバい人たちシリーズ、
今回は、昨年の話と言うわけではありませんが、インカレ出身のテニスコーチの話をしてみたい。
インカレ出身のテニスコーチについては、以前も書いた事がありましたね。
私は過去に6人、インカレからテニスコーチになった人を知っていますが、その中でテニスコーチを辞めてしまった人の話です。
3人はある上場企業のスポーツクラブ、就職したらテニススクールに配属された、と言うパターンで、
本人たち曰く、
「就職してからも、テニスやるとは思わなかった」
とのことで、彼らは恐らく辞めずにこれからも勤務を続けるでしょう。
2人は、インカレ時代の試合結果に満足出来ず、これからも選手を続けるために練習場所としてテニススクールに所属したパターン。
JTAの大会にチャレンジを継続して、ポイントを稼ぎ、自分のランキングがどれくらいまで上げられるか挑戦していました。
しかし、ある時点でけじめを付けて、(年齢が原因だったと記憶しています)、キッパリテニスコーチを辞めてしまいました。
「やりきりました、テニスはもういいです」
と言うことで、一人は教職を大学の時に取っていたので、ある私立高校の教師となって、また部活でテニス部の顧問にもなっています。
唯一、一人だけテニスコーチになるために入ってきた人がいました。
私の少しだけ後輩で、社員ではなくナント契約コーチからのスタート。
契約コーチとは、そこのテニススクールだけでレッスンをして時給で給与をもらい、練習してスキルを上げたり試合に出たりするコーチの事です。
要するに、待遇としたは業務委託かアルバイトとなる。
インカレまで行った人としては珍しい。
しかしながらインカレとは言え、テニスコーチとしてはテニスが物凄く出来るだけの、新卒の新人コーチであることは変わりありません。
レッスンで、小さい子供のジュニアから大人の上級まで出来るようになるまでは、それなりに時間がかかる。
何度も話しましたが、テニスコーチは完全な能力給、出来ないうちは時給は高くありません。
最初の数年は、そのための修行となるのが普通で、
小さい子どものクラスから、大人の上級まで出来るようになって、はじめて高いお金がもらえる。
これが、彼には耐えられなかった。
テニスがあまり出来ない、と言う意識があれば空き時間に練習してスキルを上げて、上級まで担当できるよう頑張ろう、となるのですが彼にはそんな必要は全く無い。
何回か練習しましたが、私なんか全然相手にならない。
となると、レッスンが出来るようになるだけなんですが、こっちの方はなかなか思う通りにならない、
テニスが出来るから良いレッスンが出来るとは限らないのです。
これは、テニススクールに通われている方ならお分かりになるのてはないでしょうか。
「あまりお金にならないから、テニスコーチは辞めるわ」
思うに、普通の人よりかは全てのクラスを担当できるようになるまで早いハズなのですが、それまで残念ながら待てなかったのです。
そして、あっという間に他に就職を、決めて辞めて行きました。
インカレ出身の人は、さすがに就職しやすい。
インカレまでいってしまった人に共通して言えるのは、テニスに対してその後の何年も情熱を持ち続けるのは難しいように感じました。
ほぼ全員が
「テニスはもういいや」
テニスコーチの仕事をするには、自分でテニスをして試合に出て、プロの試合を見続ける、
私は何年もそう言う生活でしたが、それが出来なければテニスコーチも同時に出来ないと言えると思います。
むしろ、自分のテニスはまだまだ、練習しなくては、試合に出なくては、プロの試合もたくさんみたい、テニスは生涯スポーツだ、
と言う人の方がテニスコーチに向いている。
そこにテニスが、上手い下手はないように思います。
つまり、テニスが好きなら誰でもテニスコーチになれると思っています。
私は今年3月で、テニスコーチの仕事にある程度ケジメを付けて、こちらの方で仕事をします。
詳しい事は、近くなりましたらお知らせします。
m(_ _)m。