これもコメントで頂いた話ですが、テニススクールには様々な目的の方が通われています。
もちろんテニスが上手くなりたい人、試合で勝ちたい、強くなりたいと言う人が多いと思いますが、
ストレスを減らしたい、運動不足を解消したい、また少数ですが、うつ病などの精神疾患の疑いがあり、その治療のために医者に勧められてテニススクールに来たと言う方もいらっしゃいます。
テニススクールにいらっしゃる方は様々なので、上手くなりたければ生徒も質問するなど積極的になった方が良いのではないか、と言うコメントでしたがが、全くその通り( ̄^ ̄)。
本来ならテニスコーチが生徒さん一人一人とコミュニケーションを取って、それぞれのスクールにいらしている目的を把握できれば良いのですが、
人数が多数いるクラスなどは、それが難しくなる。
ボール出しのボールを打つ姿を見たり、ラリーをした後に個別に話す時などに、コーチングをしてその反応を見て、分かることが多いのです。
私は、もちろん全員にアドバイスをします。
上手くなりたい、試合に勝ちたいなどのニーズを持っている方は熱心に聞いてくれますが、
そうでない方、ストレス、運動不足解消が目的の人はなんとなくうるさそうな感じ。
「◯◯さんは、もう少し身体を捻って腕力を使わずに捻り戻しから……」
「あのさー、俺ストレスを解消したくて来てるから別にどうでも良いんだ」
「あんまり言われると、逆にストレスになっちゃうよ」
「いいんだ、いいんだ、自由にやらせてくれ」
私がコーチングアドバイスをしている時に実際に言われたセリフです。
テニスコーチの中にはこう言う生徒さんに、怒りを露にするコーチもいますが、今の日本はこんな人だらけ。
特に土日ナイターにいらっしゃる生徒さんは、多数がこの動機でいらしている。
なので、最近ではテニススクール側もこう言った生徒さんに配慮して、土日ナイターではアドバイスをおさえめにする、と言う事も実施している。
私が以前勤務した、大手スポーツクラブ系のテニススクールはそうしていました。
と言うことは、上手くなりたい、強くなりたい、だからアドバイス、コーチングがたくさんほしい、と言う方にとっては物足りないモノになってしまうのです。
なので、上手くなりたい、強くなりたいと言う人は、自分から積極的にコーチに質問するなどアピールしていかないと、あまり教えてもらってない、と感じてしまうハズ。
質問が多い生徒さんは、
この人はやる気があるんだな、とテニスコーチが認知して、指導も熱心になるのが普通です。
ですので、コーチに積極的に話しかけましょう。
ボール集めの時は、なるべく皆と一緒にボールを集めた方が良いですが、簡単な質問なら、
長くなりそうだったら、レッスン後にアドバイスを請うのも良いでしょう。
しかしながら、私はテニスコーチ側がコミュニケーションを取って各生徒さんのニーズを把握するのが本来だと思っています。
実は、人数が多いクラスでも簡単に分かる方法がある。
「皆さんの中で、早く上のクラスに上がりたい、と言う方はいらっしゃいますか?」
と全員の前で聞くのです。
強くなりたい、上手くなりたい、と言う方は即座に手を上げられる。
本当は、全員手を上げてもらいたいのですが、大抵は少人数です。
でも、それでニーズが分かる。
テニススクールは、英会話などと比べても最も大人が通うスクールと言われています。
しかし他の教室と違って皆がスキルアップを目指していない、なのに通う人が多いと言う矛盾があります。
これが、テニスコーチを悩ませていると言える。
でも私は、テニスをキッカケにストレス解消、運動不足解消はありがたいと思う。
なぜならある時から、急にそう言う人の中から、強くなりたい、上手くなりたい、となる人も多くいますから。