さて、今年初のテニスの話をしましょう。
テーマは「ポーチボレー」です。何でもポーチには横取り、と言う意味があるそうです。
テニスで言えば、味方のストローカーに送られたボールを横からカットするボレーの事です。
ポーチボレーの練習はどこのテニススクールでも、やるではないでしょうか。
ダブルスの前衛の位置に1列の生徒を立たせて、テニスコーチがクロスにボール出して、斜め前に飛び出させ、ボレーさせるなどの練習方法が良くあるやり方です。
また、クロスラリーからカットさせるドリルもあり、これら練習かなり早期に習得出来るように感じますが、実際にダブルスでやろうとするとそうはいかなくなる。
テニスコーチが「いきますよー」と言って出すボールをカットさせる、またフォーメーション練習でクロスラリーから少し甘めにボールを送って打たせるのと、ダブルスで実際にやるとのとの大きな違いは、
ダブルスのシチュエーションでポーチボレーするのは、各自の判断が必要になるからです。
味方のサーブが良いところに入った、
強烈なストロークが相手を崩した、
スピンのかかったポールで相手がローボレーさせられた、
などなど目で見た情報から、即座に動けるかどうかがキーポイントととなる。
恐らくこの判断は1秒以内にしないとならない。
ボールだしのボールや、フォーメーション練習で、次はこうなると分かってやるのでは大きな違いがあるのです。
少し前に
「フォーメーション練習はあまり好きではない」
と言うブログを書きましたが、恐らくクロスラリーをカットさせるドリルをたくさんやるより、実際のダブルス形式を繰り返しやって習得させる方が、試合に出たときに使えるようになるハズです。
それでも、なかなか隙を見せない相手はいるものです。
上に書いたような事がなかなか起こらない、となると今度必要なのは勇気と決断です。
「抜かれても良いからイクゾー」
みたいな事は必要なのです。
テニススクールのダブルス練習では、こう言った判断と決断、勇気を磨いてもらいたい。
そして、本番の試合で使えるようになってほしいのです。
ポーチボレーについてはまだまだ書きたいことがあるのでそれは次回にしましょう。