一昨年映画化されて、再び脚光を浴びる事となった、1980年のボルグマッケンローのウィンブルドン決勝ですが、


私の記憶の中にある、その試合に勝るとも劣らない、素晴らしい試合を当時のスクールでの様子と伴に話したいと思います。


私の中ではトップレベルの名勝負でした

 2008年、ウィンブルドン決勝、

「ナダル対フェデラー」の試合は、最も忘れ得ない試合の一つです。





実は、ウィンブルドンでナダルとフェデラーは4回対戦しています。


最初の対戦は2006年の決勝で対戦し、この時はセットカウント3-1でフェデラーの勝利。


次の対戦は翌年の再び決勝で当たり、この時はフルセットにもつれ込みましたが、3-2でフェデラーの勝利でした。


この優勝で、フェデラーはビヨン・ボルグの5連覇に並んだのです。


確かに、これも接戦になりいい試合でしたが、前年同様にファイナルセット6-2、
だったため、途中から勝者が見えた試合でもありました。


しかし、2008年は決勝直前の予想として、ナダルが勝つのではないかと囁かれていました。


理由としては、前年のウィンブルドン決勝後は、フェデラーはナダルに対して相性が悪く、


特に直前の全仏の決勝では、6-1  6-3  6-0
と4ゲームしか与えず完膚なきまでにフェデラーを叩きのめした直後だっただけに


その予想はうなずけるものでした。


実際に全仏では、フェデラーは途中から戦意喪失となっているのが、テレビの画面からも伝わってきて、


フェデラー持ちの私としては、二の舞になることを恐れていましたね。


そんな不安が的中し、第1、第2セットを6-4 6-4でナダルが連取。


「こりゃ、ストレートでナダルの勝ちだな」


と一瞬思いましたが、第3セットはタイブレークに突入。


ところが非常に重要な場面で、雨のため数十分の中断を余儀なくされました。


実は、スクール生の多くはナダルが勝つと見て、この中断で寝てしまった方が多かったと記憶しています。


ウィンブルドンの決勝は、必ず日本では日曜日の夜になるので、明日からの仕事に備えなくてはいけないので仕方がないのかもしれませんが。


しかし、私は

「もしかしたら、この中断で流れが変わるかも知れない」

テレビの解説の方も言っていましたが、勝っている方は一気に行きたいもの。


案の定、予想が当たりタイブレークの重要な場面で、ナダルのダブルフォルトなどがあり、第3セットは7-6  でフェデラーが取りました。


第4セットも7-6でフェデラーが取り、ファイナルセット2-2になった時だったと記憶していますが、またまた雨で中断。


実は、この試合の試合時間自体は4時間15分だったらしいのですが、


雨で中断が度々あり、全体で7時間を越える長さとなり、さすがの私もこの中断で床に着きました。


まともに見ていたら、朝の4時過ぎになったのではないでしょうか。


ウィンブルドン決勝で途中で寝たのはこの時が初めて。


結局ファイナルは9-7で、ナダルが取りフェデラーのウィンブルドン6連覇を阻止して初優勝を遂げたのでした。



この試合、私は途中で寝てしまいましたが、スクール生で最後まで見ていた方は、私が聞いた中では3人いらして、


何と一人は小学生の男の子でしたね。


さて、その後フェデラーはナダルを苦手とし、一時対戦成績が23対9と大きくリードされましたが、


その後、6連勝するなど盛り返してきて、最近ではフェデラーがナダルに負けたのは昨年の全仏の準決勝のみ。


直後のウィンブルドンの準決勝で4回目の対戦はフェデラーがセットカウント3-1でナダルを下し、


現在の対戦成績はナダルの24勝、フェデラーの16勝となっています。


あの決勝戦から12年経った今でも二人の対戦は終了していません。


まだまだ、二人の対戦を見続けていたいですね。