初心者クラスから初級、初級から中級に昇級された方などは、もしかしたら既に経験しているかもしれません。
「クラス移ってから、どうも手首が痛いんだよ」
「中級に上がったら、肘が痛くなった」
などよく相談を受けました。
通常なら、フォアバックのストロークの打ち方に問題があって痛くなる、というのが普通ですが、
私はラケットもチェックすることにしています。
特に、初心から初級、初級から中級の場合、初心者用の超軽量な厚ラケ、などを使っている方にはラケットを変える事をオススメしています。
初めてテニスをされる方向けに、各ラケットメーカーでは、長さが27.5インチ、面の広さが110平方くらい、重さが250グラム以下のラケット、
いわゆる厚ラケが、幾つか用意されています。
初心者の特に女性などは、面が広くウェートも軽い厚ラケは、操作がしやすくスィートスポットも広いため安定してラリーが出来るという理由で、厚ラケに飛び付く傾向があります。
「私、力がないから軽いラケットがいいの」
しかし、段々とテニスのスキルが上がり、フォームが安定しスィートスポットで打てる頻度が高くなってくると飛び過ぎて、ボールコントロールがままならなくなる。
男性などは顕著にこの傾向が出て来て、ストレスを感じるようになってきます。
(もちろん、女性もです)
そうなると、ラケットの買い換えを進めるのです。
「初心者卒業ですね」
と言うと、喜んで新しいラケット探しをされます。
しかし、そのラケットの操作性が気に入ってしまい、スキルが上がってもずっとその厚ラケを使い続ける方もいらっしゃいます。
私は別に構わないと思いますが、そうなるとそのクラスのメンバーがどのような人が居るかが大きく関わってくる。
女性中心のメンバーで、さほどガンガン打つ方がいなければ問題ないのですが、
力のある男性がいる、又女性の方でもハードヒットする方は当然います。
サーブのリターンなどが特にそうですが、相手の早いサーブ、スクール生の方でも相当早いサーブを打たれるは方はいます。
そんなボールを、重さが250グラムもないラケットでスィートスポットをはずして打ったら、腕はたまったものではない。
それを繰り返していけば、手首や肘が痛くなるのは当然と言えると思います。
たとへで、リターンの話をしましたが、ストロークもボレーも相手のボールにスピードがあると同じことがいえます。
重さがある程度あると、仮にスポットを外しても、ラケットがボールを弾き返してくれる。
もちろん重すぎるラケットは進められないのですが、
その人がスキルが上がって、一緒にテニスをされる方がスピーディーにプレイされる場合、
昇級する時などそれに当たりますが、その時に備えて、上のクラスに行けそうな生徒さんには厚ラケを卒業され、
ある程度重さのあるラケットをススメルことを心掛けています。
基本的には、その方が何グラムの重さまでのラケットなら使えるのか、がキーポイント。
今は、各メーカーに、260 265 270 275など様々なウェートのラケットがあるので、スクールの中でラケットの試打会などがある時は、
いろいろ打たせて、自分はどれくらいの重さまでなら大丈夫なのか確認してもらっています。
自分の腕力なら、どれくらいの重さまで許容範囲があるのか、
中には、女性の方でも300グラムでも平気な方がいらっしゃいます。
そうなると、ハイレベルの中でもやっていける可能性がありますね。
また、バランスも大切で、同じ重さ、また実測してみたら軽いラケットでもバランスがヘッドに寄っている場合などは、重く感じたりもします。
基本はグリップから32㎝が普通だと思いますが、(長さが27インチの場合)31.5㎝とか31㎝だと重さの割に軽く感じたり、
(つまりやじろべえの中心がグリップ寄り)
32.5とか33だと軽いはずのラケットでも、ヘッド寄りに中心があるので重く感じたりします。
これらは、最近はラケットに面の広さ、重さ、バランスは表示してありますので、確認してください。
いずれにしても、スキルアップ、レベルアップに伴って、ラケット選びも慎重になった方がよいでしょう。
私は、以前お話したと思いますが、プレステージSというラケットを使っていますが、
実は、このラケットへのアプローチの仕方がこれとは全く逆のパターンでした。
この話は次回、このブログでさせて頂きます。