前回、昇級トラブルの話をしましたが、それを少なくするには、昇級するために何が出来れば良いか、昇級規則のようなものが必要な気がします。
何が出来れば、初級から中級に上がれるか、中級から上級に上がれるか。
しかし、私は何ヵ所かテニススクールを経由しましたが、そう言ったきまりがあるスクールは、半分もありませんでした
各コーチの任意によって昇級を決めるのです。
コーチの任意で昇級が決まるスクールでは、
「あの人が中級で、自分が初級なのは納得できない」
なんてことが、起こりかねないので、昇級は慎重になりましたね。
そこのスクールに長くいるコーチに生徒を見てもらったりしてから決めました。
昇級の要件が決まっているスクールも、クラス分けが、初心、初級、中級、上級のようにクラスレベルが4種類しかないと判定がシンプルで、
初心、初級、初中級、中級、中上級、上級、マスターズなど細かく分かれているところとは、判定が細かく難しい。
私は、最大9階層に分かれているスクールに勤務したことがあります。
基本的にレベルが下のクラス、初心、初級などはラリーが何回続くか、ボレーボレーが何回続くかなどテクニカルな項目が多く、
上に行くに従って、テクニカルな事が出来て、かつテニスが強い事が条件としてて要求されます。
昇級トラブルが起こるのは、コーチ任意により昇級が決まるスクールで多いように思われますが、
意外に、ちゃんと昇級要件が決まっているスクールでも起こります。
その原因として、コーチが昇級要件を生徒に伝えないでレッスンをしている。
私は、初心クラスなどは
「ラリーが何回、ボレーボレーが何回、毎レッスン出来れば上がれますよ」
と言って動機付けを図ってレッスンをしていますが、コーチの中にはそう言った動機付けをやらなくても出来るようにならなければダメだ、という意見もあります。
でも、最近それでトラブったケースが初心クラスでありました。
また、前回クラスレベルが下の方が昇級トラブルが起こる頻度が高い、と話しましたが、
上のレベルでも無いわけではありません
「何年も中級でやっているが、何年やれば上級に行けるのか」
という方は、時々いらっしゃいます。
そういう時の判断として、その方が試合に良く出ているかどうか、尋ねることにしています。
先ほど述べたように、それが強いか弱いかの一の判断になるからです。
現在私の勤務先のスクールの上級の人は、1年にかなりの回数試合に出ている人が多いのですが、
試合に出続けている人は間違いなく強い
良く上手いと強いは別物、と言いますが、その認識が出来ない人が昇級に関していろいろを言ってくる。
これが、初級、初中級などレベルが下のクラスならテニスが上手い事が昇級に繋がるのですが、
中上級から上級、その上のマスターズとなると、もう上手いのは当たり前になってくるので、強い事が必要なるのです。
本来なら、コメントにも頂きましたが生徒さん同士で試合してもらうのが一番手っ取り早いのですが、
一クラス5〜8人いる状況ではそうも行かないので、そう言う時は、
「このクラスの中での、半面ポイント練習やダブルスで他の方を圧倒して、かつ外の試合にもチャレンジしてください」
と言っていました。
しかしながら、それをクリアーしても上がれないケースが、上級以上に限ってはあるのです。
上級以上のクラスは、スクールの中で数が少ないからです。
勤務先も少ないのですが、以前所属した2000人に規模のスクールでも、上級は一クラスだけ。
その後、それじゃまずいと言うことで少し増えましたか、その上のマスターズクラスはやはり一クラスだけです。
今の定員で行くと、8人マックスなので、せっかく上級判定、マスターズ判定をもらっても入れないと言う事が起こる。
どうしても対象人数が少ない上級以上の設定は、生徒数を増やさなくてはならないスクール事情により少なくなってしまうのです。
このへんは致し方無いところ、残念ながら。
こう言った、事情を生徒さんが知っていれば昇級に役に立つと思います。
スクール以外、別な場所でもたくさんテニスやる機会を持ってもらえれは昇級は早くなります。
是非、楽しみながら上達してもらえればと思います。