スクール休業になって、既に10日以上経ちました。
たまには、忘れないようにレッスンの話もしたいですね。
このブログで「インナーゲーム」「インナーテニス」と紹介してきましたが、実はスクールの自分のクラスでも、インナーゲーム的レッスンを実践していました。
インナーゲーム的レッスンとは、言葉を使わずに、プレーを見せてその見た目の映像を身体に実践させる、というものです。
本来なら、フォアハンドを教える時に
「上体をひねり、ラケットダウン、ステップインして、下から上にスイング、体重移動」
みたいに言葉を使ってレッスンするのですが、
インナーゲーム的には、心(セルフ1)が身体(セルフ2)に言葉で命令して、動作がギクシャクしてしまうため、スムースに習得出来ない。
フォアハンドの映像を言葉を使わずにたくさん見せて、グリップだけ教えて、見た映像にあわせて、身体を動かすようにレッスンすれば、
心から発せられる言葉がないため、ギクシャクせずに習得が早くなる、というものです。
「インナーゲーム」の著者、ティモシー・ガルウェイが自分のスクールで、この方法により実積を上げていたようです。
そこで、私は担当するいちばん小さい子供のクラス(4才〜7才)で、ここ4、5年ほどインナーゲーム的レッスンを実践しています。
この年代のクラスだと、仮に言葉を使うレッスンをしても、意味が理解できなかったり、言葉自体がわからないと言うのもあったので、インナーゲーム的レッスンにはうってつけだったのです。
レッスンでは、素振りのスイングとボールを打っているところをたくさん見せて、言葉をあまり使わずに素振りをさせて、ボールを打たせる、という流れでレッスンをしていました。
それが、効果的であることが、明らかになって来ました。
私のスクールのジュニアクラスでは、3ヶ月に一度総当たりの試合して、クラスでのランキングを決めるランキング戦という試合をしているのですが、
ここのところ、私のクラスから振替で他のクラスに行った生徒が優勝する、という事が多発するようになったのです。
最近では、自分が所属するクラスでは優勝するのが難しいので、振替する子も出るくらいで、振替に来られたクラスの担当コーチに嫌な顔をされるようになっています。
多い時は、自分のクラスの子が他のクラスに振替して、3人も4人も優勝した子が出た、と言うこともありました。
何だか自慢話のように聞こえてしまいそうですが、違いますよ。
ガルウェイの「インナーゲーム」が優れているのです。
最近は、テニスコートで子供にテニスを教える親御さんの姿を良く見かけますが、
「小さい子にテニスを教えるのに、そんなに言葉はいらないよ」
と良く思ったものでした。
先程言葉は使わない、と申し上げましたが
とだけはアドバイスしました。
写真のボールはレッスンで使っている、小さい子供のためのあまり弾まないボールなのですが、このボールは赤と黄色のため、回転しているのが視覚で確認できるのです。
視覚に覚えさせる、というのはガルウェイの指導法ですが、ボールの回転を見ろというのは、私のオリジナル。
今後の課題としては、大人のクラスでどうインナーゲーム的レッスンを取り入れて行くか、という事です。
さて、久しぶりにレッスンの事を思い出していましたが、
早くレッスンやりたくなりましたね。
テニスもそうですが、レッスンもやらないと感覚が鈍ってしまう。
1日も早く、スクール再開してほしい‼️。