本当にポリガットの進化は素晴らしい‼️。


ポリガットが出現した時は、硬い、飛ばない、テンションロスしやすいという印象が強かった。


簡単に切れない事だけが、長所のように思えたガットでした。


もちろん、私の回りには硬くて飛ばなくて長持ちするのが好き、という仲間も大勢いましたが。


しかし今は、柔らかくてテンションロスも少ないポリガットが増えていると思います。


正直、テニスコーチの大半が現在ポリエステルになっていて、柔らかい、テンションロスしない、がほぼ全員の意見です。


電動ストリングマシーンで張っていると、全然伸びないのに、打感が柔らかいのは、本当に不思議に感じます。


ちなみに、ナイロンガットで柔らかいのはテクニフアィバーのXR1やXR3,バイフェイズX1、ヨネックスのレクシスなどがあります。



私はスクールでは、そのレクシスを使うことが多く、「おやじコーチ、推薦のガット」とスクール内のショップにはガットのパッケージには張ってあります。
(※もちろん本名で張ってありますよ)






これらのガットは、張っていると良く伸びるので、柔らかい事が想像できます。


ポリガットの長所は、同じように柔らかくても耐久性があり、しかもスイートスポットが広くなること。


まず、上記したナイロンのガットは、耐久性がなく数回使うとスイートスポット周辺から毛が生えたように劣化していき2ヶ月ほどで切れてしまいます。


切れないまでも、そのようになると真ん中に当たっても良い感触が得られません。


まるで、スイートスポットが消失したように感じます。


実は、これらのガットは肘や手首が痛い人に良い、と言われて逆に悪化するケースがあるのです。


それに比べて、ポリガットの柔らかい物にはそういう事がない。


わずかな伸縮で柔らかさを感じるので、逆にスイートスポットに当たらなくても柔らかさを感じ、しかも長持ちします。


また、ナイロンではあり得ないゲージの太さを実現しているのも魅力です。


ゲージとはガットの太さの事で、一般にナイロンだとミリ単位で1.25、1.30、1.35ミリだと思います。(恐らくナイロンで一番細いのが1.25で、かつては1.40という太いゲージがあったと記憶しています。)


太いと耐久性が高く、細いとボールのフェルトがガットに絡みやすく、スピン、スライスが良くかかりますが、耐久性は低い。



1.30のゲージは、その中間となりますが、私はスピン、スライスをかかりやすくするため、ナイロンガットを使っていた時は1.25を使っていましたが、ポリのプロレッドコードに変えてからは、1.20と更にゲージの細い物にしました。



1.20くらいの細さは、ポリの耐久性のよさがあるから実現できるのであって、更に1.18まで細い物もあります。


フェルトとガットが絡んで、スライス、スピンなどの回転にキレが増しますね。


かといって、すぐ切れる訳ではない。


ということで、今はポリガットを使っていますが、もちろん注意点もあります。


物凄く硬いガットもあれば逆に柔らかすぎる物もあるので、情報を収集したり、ショップの店員さんに聞いたり、使っているテニス仲間から話をよく聞くこと。


またこれは、有名な話かもしれませんが、ナイロンで張るテンションよりも、10%から15%位落とすこと。


この落とす幅は、各自いろいろ試す必要があるかもしれません。


また、トッププレーが張っている有名なポリガットは、微妙かもしれません。


トッププロは、かなりハードヒットするうえ、ナチュラルとのハイブリッドにしている事が多く、単独でポリを張ったとしたら使いこなすにはかなりの腕が必要かも。


ただ、ポリガットの種類は先程のゲージの太さも含めて、星の数だけ豊富なので、是非一度試してもらいたいと思います。


ヤフオクの12メートルカットだと値段も手頃なので、いろいろなガットを試せます。


今のところ、プロレッドコードかプロレッドコードワックスが使いやすく感じていますが、ナチュラルやナイロンに比べて新製品が出やすいのもポリガットなので、今後も引き続きいろいろ試そうと思います。


皆さんも、一度試してみてください。

きっと、今まで感じなかった良い感覚を経験できると思います。