放射線治療と骸骨壊死
今回歯科治療を受ける際、通院先の耳鼻咽喉科の主治医の先生から、「骸骨壊死」について改めて説明を受けました。
正直申し上げて、放射線治療後あまり日を置かずに歯科治療が必要になるとは思っていませんでしたので、骸骨壊死について、少し調べてみました。
放射線治療とは?
放射線治療は、手術、薬物療法と並ぶがんの3大治療法の1つです。
摘出手術と異なるのは、臓器を取り除いたりせずに、がんの部分に放射線をあてて治療します。
Xエックス線撮影と同様、放射線が照射されても、痛みや熱を感じることはありません。
放射線照射は、がん細胞にダメージを与える効果の高い治療法ですが、同時に正常な細胞にもダメージを与える副作用があります。
このため、放射線治療の実施にあたっては、副作用が発生しないよう、あるいは極力小さくなるように細心の注意が払われています。
私も放射線治療を受ける前に、放射線治療による副作用、有害事象について、放射線治療科の先生から、詳しい説明を受けました。
副作用は、放射線照射の場所によっても変わりますので、その方によって副作用の出方、出る場所も変わります。
骸骨壊死とは?
顎の骨を含む広い範囲に放射線を照射すると、骨組織が損傷しやすくなり、顎骨壊死のリスクが高まります。
頭頸部癌、口腔がんや中咽頭癌に対する放射線治療では、下顎骨を完全にさけて放射線を照射することができません。
歯周病や抜歯によって歯槽骨が損傷している場合、放射線治療による影響を受けやすくなります。
私が診断された腺様嚢胞癌も頭頸部癌なので、右側の下骸骨に放射線が照射されています。
骸骨壊死ではなかったとしても、右側の歯の治療が必要になった場合は、かかりつけの歯科医の先生と相談しながら、治療することになります。
場合によっては、放射線治療を受けた病院の院内の口腔外科にかかることになります。
放射線性顎骨壊死の予防
放射線治療を受ける前に、口腔検査を受けて、歯のクリーニング、歯の治療が必要な場合は、処置、治療を受けます。
また、放射線治療開始早期から、歯磨き、嗽などの口腔ケアの指導を受けて、口内環境の改善と清潔を保つようにします。
私も放射線治療開始前に、先生、看護師さんから口腔ケアの説明を受けています。
放射線治療後も、定期的に歯科医で検診を受け、歯のクリーニング、歯の状態をチェックする必要があります。
かかりつけの歯医者さんでの定期検診が、早期発見・治療に繋がります。
骸骨壊死の原因
放射線性顎骨壊死は,放射線治療後の抜歯から細菌が入り、炎症を起こすことから発症、また歯周病からも発症します。
骸骨壊死の自覚症状
顎の痛みや腫れ、口腔内への骨の露出、歯肉からの排膿、歯のぐらつき、下口唇のしびれなどです。
下顎骨壊死の治療
初期では、抗生物質の投与や口腔内の洗浄などを行います。
あごの皮膚に穴が開いてしまったり、下顎骨が骨折している場合には、外科的な治療が必要になります。
放射線照射後の骸骨壊死は治療が難しいので、口腔外科での専門的な治療が必要になる場合があります。
参考サイト
件数はそれほど多くないとのことですが、治療も困難な骸骨壊死は避けたいところです。
放射線治療後も、治療中と同様の口腔ケアは続けていたのですが、治療が済んでも同様なケアを続けることが望ましいようですね。