髄膜腫になったことで、今まで経験したことがなかったCT検査、MRI検査を何度も受けました。

言葉だけは知っていましたが、CTとMRIの違いについて、少し調べてみました。



CTとは(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)の略で、X線を利用し、体内の状態を断面像として描写する検査です。

頭部CT検査では、X線を照射し、それをコンピューター処理して、頭部を輪切りにしたような断面画像が反映されます。

この断面画像を参考に脳挫傷、脳出血、頭蓋内出血など様々な頭部の病気を確認することができます。

検査時間が短い事がメリットです。(5分から10分程度)
固い部分を画像化しているので、骨の情報が得やすい事も特徴です。

但し、色の濃淡(コントラスト)の違いが出にくいため、病変と正常組織の判別は難しい傾向にあります。

MRIに比べて軟部組織の変化がわかりにくい。
体内に金属が入っていても、検査が可能。(ペースメーカーは機種による)


MRI

MRIとは、(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)の略で、強い磁石と電波を利用、体内の状態を断面像として描写する検査です。

体の細胞に含まれる水素原子を、磁力と電波によって画像化します。
組織分解能に優れています。 (組織や病変とのコントラストが明瞭)

頭部MRI検査
MRIは柔らかい部分の撮影に長けているので、頭部は撮影に適しています。

また血管の画像撮影も可能で、脳梗塞、脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎などの早期発見に役立つ検査となります。

検査時間が比較的長く(20分から1時間程度)、装置が狭い  (閉所恐怖症の方の中には耐えられない人もいます。)

騒音が発生し、磁気に反応する金属などが体内にある場合、検査を受けられないことがあります。

検査について調べますと、なぜ髄膜腫の術後に定期的なMRI検査が必要なのか、理解が少し深まりました。

参考サイト