茶菓子には色々ありますが、どれもさりげなく四季折々の
自然の趣を思い起こさせてくれて、味わいもあり
お茶の美味しさを引き立てるものと言われています。
茶菓子は四季のうつろいを先駆けて告げてくれるのです。

もてなす側が茶菓子を手作りして勧めるのが茶道の本来の姿です。
茶菓子の一番の食べごろを考えて作り、多少形が悪くても
お客様にその心が伝わればいいのです。

風味が落ちないうちにお客様に出す事が出来るようにして
寒いときには温かくし、暑い時には冷やすというような工夫も凝らしましょう。
ご自宅で作る事が困難な場合はお菓子屋で入手するという
手もありますので、「もてなしの心」を基に考えてお選びになってください。

茶菓子は風味に重点を置いたものと言われています。
菓子の味も時間が経つと変化します、菓子も生きているのです。
特に「主菓子」(おもがし)と言われる「蒸菓子類」は、
「干菓子」と比べても味の変化が早いので、
入手する時には食べる時間をきちんと考慮することが必要です。

茶菓子の決まりごとは特にありませんが
明治以降、今日まで洗練された御菓子になってきた中で
次のようなものを茶の湯と共に選ばれる方が多いようです。
香りがある場合は、強すぎず、ほのかな香りの菓子。
食べ口の問題で、舌の上で溶ける感触のある菓子。
美味しそうに見える色と形(姿)。
季節感を感じる菓子。

「ふくさ」とは「袱紗」または「服紗」などと書きます。
辞書を引いて説明すると茶器の塵を払ったり
茶碗を受けるときに使う縦横27センチ
29センチメートルほどの絹布のことだそうです。

茶道ではこれを「使い袱紗」と言っていて
「ふくさ」=「使い袱紗」のことを指しています。
茶道以外で使われるふくさの使用方法と言えば
進物の上にかけたり、冠婚葬祭時にお金を
包んだりするときに使われたりしています。

「ふくさ」は流派によって正式な色柄が決まっています。
裏千家の場合、男性は紫、女性は朱色の無地が
正式なものだそうです。
流派の中には袱紗を使わない流派もあります。

また「古袱紗」、読み方は「こぶくさ」あるいは
「こふくさ」という「ふくさ」の半分から四半分ほどの大きさの
絹布もあり、これは基本的に好きな色や柄のものを
使ってかまわないことが多いようです。

茶器の拝見の際など様々な場面に「古袱紗」は使えます。

茶道の始めというものは、主人が真心を尽くして
お客様をもてなすという事のみの事でしたが
時代が進んでいくうちに、お客と主人の礼儀作法や
美味しいお茶の点て方などが洗練されてきて
禅宗を広めた栄西などが茶種(抹茶等)をもたらしたことから
禅宗の影響を受け、だんだんと精神修養の面が強くなってきたようです。

【お手前】

茶道の「おてまえ」は「お手前」「お点前」と書きます。

お茶を点てたり、炉に炭をついだりする所作・作法・様式のことを
指していて、頻繁に使われる茶道用語の一つとなっています。

鎌倉時代の初め頃から抹茶が飲まれるようになってきました。
その当時からお客の目の前で定められた手順で茶を点てる事という
「お手前」が行われるようになっていたそうです。

ですので、濃茶の場合や薄茶の場合など点てるものによって
いくつもの種類のお手前があります。
ちなみに「お手前」の一種に茶ではなく炉に炭をつぐことを炭手前と言います。

茶道のお稽古方法などは流派や先生によって様々ですが、
お手前の手順をメモったり書かずに体で覚えるべきだと
指導する先生も多いようです。

手前をする人の心を純化させ、利他の心に至らせる手段であると同時に
お客に少しでもおいしい茶を飲んでもらうという目的ための技術であること
それが茶道における「お手前」の意義だからですね。

手順を覚えるだけでなく、事前準備や心など茶道でしか
感じ得ない清涼感をもたらすなど、急に今日から!では
お手前は出来ないので、数年かかる事が当たり前なのです。