エサやりさんに読んで欲しい その11 | greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

家猫と地域猫の環境に合わせた接し方をしないと命取りに

 

以前も書きました。ある猫だまりに1年程前に突然現れた、若い猫です。

名前はムサシ(仮)猫。最初は今は亡きボス猫と喧嘩をしたり、スプレーをしまくったり…。人間なら~ 盗んだバイクで走りだす、行先も解らぬまま~”という感じで暴れまくっていました。本名は違いますが、その特徴からムサシという名前が付きました。

そして、初めから人懐っこかったのですが、その地域では猫好き以外でも知らない人がいない位、毎日、それも何度も餌やりに来る、”伝説の餌やりさん”ことUさんが溺愛し始めたのです。

正直、わが子以上です。その溺愛ぶりは止まる事はなく、ずっと膝にのせて撫でまわし、ムサシもそれを喜ぶ。

ある意味、理想的な地域猫の姿だったかも知れません。

でも、私たちはすでにある危機感を持っていました。それ、”この猫を人に慣らしすぎてしまった”事です。

ムサシはとにかく人が大好き。餌やりさんはもちろんですが、ちょっと立ち寄った人にも、愛想を振りまくようになっていました。

私たちは「これはまずい。このエリアで最初に連れ去られるならムサシだろう」と話していました。

家に室内犬がいて、猫は飼えないと言っていたSさんが、自宅で飼う事を決意、いとも簡単に捕獲し、私が病院に搬送、去勢手術をしました。

そして、自宅に入れると心配していたスプレー流れ星は止まらず、家犬は一晩中吠えまくりで眠れず。やむなく元の場所に戻しました。

そして、心配していたそれが起こったのです。

日本人で1回、アジア系外国人と思われる女性二人組で1回、今回ともっと以前にも連れ去り未遂があったそうです。分かっているだけで合計4回の連れ去り未遂になった原因は、ムサシが人馴れしていてカワイイ、ドキドキそして家猫ならむしろ、望まれる魅力の、元々人が好き・人馴れしている性格を伸ばしすぎたのも原因の一つです。

私たちは、餌やりをして回る時に、近寄って来てスリスリしてくれると、正直うれしく思います。何度も餌やりをしていて、少しずつ慣れて来て、しっぽをピーンと立てながら歓迎してくれるようになってもうれしいです。

近寄って来て、ゴロンをしたら、触ったり撫でたりするともあります。

本当はもっと、なついて欲しいのが本心です。でも、”何度も面倒を見る人にはある程度懐いても、たまに餌やりをしに来る人には警戒する”位が,地域猫として安全だという信念を持っています。だから、「もっと触って欲しい」という態度でも、感情を抑えて少しだけで立ち去ります。

餌やりは誰のためにするのでしょう。もちろん、猫のためですよねはてなマーク

少しは自分の満足感・貢献感というのもあっていいと思います。でも、比率で言えば、8:2とか7:3位が、外で暮らす猫達には安全なのではないでしょうか!?もちろん、数が多い方が猫、少ない方が餌やりさんの気持ちです。

もちろん、家猫になれば、その比率は大きく変わっていくでしょう。

でも、外の猫は様々な危険と背中合わせで暮らしています。

事故、虐待、連れ去り、他の野生動物、虫、病気等など。それを考えるなら、餌やりさんにも自制が絶対必要です。自己満足のために餌やりしていませんかはてなマーク猫の危険度を増す行動はしていませんかはてなマーク

世の中、猫が好きな人だけではありません。餌やりしている人を、良く思わない人もたくさんいます。

タバコを吸う人タバコと吸わない人に当てはめてみて下さい。吸い殻を道端に捨てて行けば、吸わない人はどう思うでしょう。タバコを吸わない人の目の前で、吸われたらどう感じるでしょう。

餌やりさんの各自が、胸に手を当てて、自分の行動を顧みる必要があると思います。