捜索に何を使ったか
当ブログでは、猫を“探す”ではなく、”捜す”という言葉を使っています。捜すとは、無くなったもの、失った物を取り戻すという意味があります。特定の自分の物を捜すのです。
それには、ハード面の装備が不可欠です。ただ、やみくもにうろつき回って、名前を呼べば出てくるもし、そう甘く考えているなら、猫の気持ちを全く分かっていない。それでは、ほぼ見つからないでしょう。
猫捜しに必要な物、それを紹介します。
Aセット:ペット探偵グッズも参考にして常時携帯したもの
・チラシは常時携帯、バックからすぐ出せるように
・住宅地図のコピーとクリップバインダー
・数色のマーカー、ボールペン
・餌数種類(カリカリ、ちゅーる、猫缶、マタタビ等)
・餌の皿
・LEDライト
・直電用専用携帯電話
Bセット:いつでも持ち出せるよう、準備しておいたもの
・洗濯ネット(もちろん、猫を入れやすい円筒形タイプ)
・プラスチック製キャリーケース(布製は破れる可能性あり)
・赤外線センサーカメラ・確認用パソコン・USBコード
・捕獲器と上掛け用の布
注意点:
逃げた猫はとても不安で神経質になっていて、飼い主と共にいた状況とは全く違います。捜索に協力していると、捕獲グッズを持たずに手ぶらで来る飼い主ばかりで、正直呆れます。
一例は、”地域猫を引き渡して数日後、ベランダを開けっ放しにしたら、2階から飛んで逃げてしまった”そうです。
この3つのキーワード飼い始めてすぐ、ベランダの窓、開けっ放し、玄関と同じ位の脱走対策重点区域です
その飼い主さんの実例です。
譲渡に関わったボランティア数人が、夜中まで、または日の出前から猫捜しを手伝っていて、飼い主さんが手ぶらでいるので、「網に入れないと逃げますよ」と飼い主にアドバイスしたら、「大丈夫ですよ」と返されました。
逃げた猫の知識がないから、家にいた時の懐いた状態のままだと思ったのでしょうね。
そして、警戒心があまりない猫だったので奇跡的に出てきましたが、”飼い主が素手で捕まえようとして暴れ”、逃がしてしまいました。
せっかくの少ないチャンスを無駄にしてしまったのです。その飼い主さんの友人は猫じゃらしを持って捜索していました。
翌日に餌やりで慣れていたボランティアさんが、時間をかけて上手く誘導して、捕獲器を使って保護出来ました。とても慣れているボランティアでさえ、捕獲器を使っているのです
「捕獲器大掛かりな」と思うでしょうか。なぜなら、捕獲に失敗したら多分、二度とチャンスがないのを知っているからです
私たちの装備品は、状況にもよりますが、上記のもの。どちらが捕獲する確率が高いと思いますか?