ペット探偵の発信から その1 | greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

ペット探偵の重鎮の方の発信から考えました

野良猫を飼い始めてすぐに逃がしたある飼い主が、家内のSNSにDMして来て、「どうやって捜したら良いか」を聞いて来ました。

正直、子供じゃないんだから、自分で調べてやって欲しいと思います。逃がした地域の事は分からないし、その猫の性格さえ知らないのですから。

そういう問い合わせがあるので、自分の経験を参考にして、あとは自分で工夫して捜して欲しいので、私はこのブログを始めました。

                  猫しっぽ猫からだ猫あたま

その方アップに、このブログに何度か書いている、元祖ペット探偵の重鎮の方を紹介したら、わざわざその飼い主さんの所に出向き、話を聞いてアドバイスをしたそうで、その発信ダウンを基に考えてみました。

餌やりをしていた地域猫を引き取ったものの、すぐに逃がしてしまう。これってかなり多い、迷子猫を出すパターンなんです。

つい先日も、保護→すぐ逃がす案件が自宅の近くでも数件ありました。黒太字の部分が、発信の趣旨です。それを私なりに解釈しています。

                 黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

・猫の飼い主の傾向として、犬を飼う人より思い込みが強く、全て自分の責任と抱え込む傾向があるというのです。野良・地域猫は自分が餌をあげなければ死んでしまうと思いこむ人が多いとか。

確かに餌やりさんは多く、ほぼどこにでも必ずいます。

猫は一般に言われているよりも、かなり賢い。複数の餌やりさんをキープして食料の確保を維持しています。そういう生きる術を知っています。

餌やりをしていて情が湧いて連れて帰る。飼い主となった人は”自分の猫”だ思っている。ところが、猫はそう思っていない。何人もいる”餌をくれる人間のうちの一人”でしかない。

その中の一人に勝手に知らない所に連れていかれる。猫からしたら、それは嫌なことですよね。

・猫は逃げる動物

屋外での信頼関係はある程度あったとしても、猫は変化は好みません。「嫌な事をされた」訳ですから、当然「住み慣れた所に返せ~」となります。」信頼関係はあるどころか、マイナスになりますよね。

ここで2~3週間「出せ~出せ~」という鳴き声と圧力に耐え、環境に慣れさせつつ、信頼関係を修復しなければなりません。

まさしく自宅から2キロ程の所でアップのパターンの迷子猫案件がありました。後で触れたいと思います。

脱走防止対策というハード面だけでは不十分で、細心の注意を払いつつ、家猫修行をする。そこまで出来ないなら、引き取らない方が良い。

逃げてしまったら、いきなり餌場も何も分からない場所に迷い込むのです。

地域猫を引き取り、逃がす人のいきさつを聞くと、どうも”可哀そう”という感情が先行して、”逃がさない”という意識が希薄に感じる事が多いのです。それが脱走率の高さに関係しているのだと思います。

自分の家に連れて来た所で、終わってしまった感があるように思えてなりません。

・捜すのに足音や大声を出して捜したら、 出てくる訳がない

実は自分の猫ブラン(仮)や、ムサシ(仮)を捜す時にこれをやってしまった事があります。反省ビックリマーク

捜索を山林での捜索に例えて説明していました。知らない場所に怯えながら隠れている猫に、ガサガサ、パキポキ音を立てながら大声で呼んだら、”聴能力”を持っている猫にとっては、恐怖以外の何ものでもありません。人は捜しているつもりでしょうが、殆どの猫はわめきながら、人が近づいて来るという恐怖感を持つのでしょう。

猫は飼い主の声の微妙な声の変化を感じ取る

飼い主の声と分かっても、「いつもの精神状態ではない飼い主が、自分を呼んでいる」と感じるのかも知れません。アリの足音が聞こえるびっくり聴覚があるのですから、一生懸命感がマイナスに働くかも知れません。

・個で動くねこは実は強い

猫の保護活動をしていても感じます。残念な事ですが、仔猫はちょっとした事で死んでしまいます。これは自然淘汰の一つなのでしょう。ですから、弱った仔猫を母猫が見捨てるのもよくあるのだと思います。

そこを生き抜けば、自分で嗅覚を生かして自分で餌を見つける。猫が誕生してずっと、そうして個で生き延びて来ました。

迷子猫捜しをしている人が最も心配する事故ですが、「交通事故で死ぬ確率はかなり低い。餌やりさんは必ずいるので、どこかに定住していると思いますよ」と良く言います。

最近、この言葉アップと私の”迷子猫捜し”のブログを読んで、「諦めようと思ったけれど、もう一度捜してみます」とのメッセージを頂きました。

そうです、きっとどこかで餌を得て生きているはずです。それを捜し出せる確率を上げる為にしたことを、”迷子猫捜し”シリーズで書いています。