病気の猫の捕獲例 8/12 | greensonicの迷子猫探し・保護までのブログ  脱走防止柵の作り方 保護活動など

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猫を迷子にして、97日目に無事保護するまでの実体験やノウハウ。その他、脱走防止柵作りや保護活動、猫のこと。ときどき安全保障。

猫に話しかけるのはおかしいですか?

ナミは捕獲時の治療後、過食、下痢、多尿などの症状がありました。他に治療法がないので、バランスを取りながら治癒していくのを目指していました。(後日、レベル4の重度の糖尿病が原因と判明)えーん

体重はおよそ3.5kg位なのに、ウェット餌とはいえ一日で400gビックリマークも食べる日もあったそうです。今まで食べられなかった分を取り戻させたい気持ちもありますが、その報告をDさんから受けて、餌をカリカリに変更し、餌の量を減らしてコントロールするアドバイスを伝えました。

それには、取りすぎる水分をカリカリにすることで、少しでも吸収させようという意図もありました。

猫は餌はほぼ丸のみなので、粒が小さいカリカリなら、歯が無くても大丈夫なのです。

以前飼っていた猫は、歯が溶ける奇病で、牙以外は全て歯が抜けてしまいました。でも、医者にそうアドバイスをされて、カリカリを与えていました。

Dさんは、様子を見て下痢止めも与えていました。しばらくしてから、Dさんのお宅にお邪魔して、久しぶりにナミネコに会いました。当時は環境に慣れていないのか、私たちと分かっていても、隠れてしまいました。

また、先住猫ちゃん猫はナミに興味があるのですが、威嚇しているそうです。でも、先住さんが拒絶していないので、これは良い傾向です。ナミの病状が落ち着いたら、母猫はてなマークも受け入れてくれる意志あったのですが…。

救える命ドキドキを救う、簡単なようで、勇気のいる事だと思います。

今回も、動物保護をする人にありがちな、「勝手に突っ走る」事はしませんでした。

私より大先輩のボランティアの方からも、「どうやって触れない猫を捕獲したの?」と質問されました。

このシリーズの7/12で、母猫にナミの無事を話しかけていると書きました。「猫に話しかけたって、言葉が分かる訳ないのに」と思う人もいるでしょう。私も高校生の時に、飼い猫に話しかける友人を変にはてなマーク思いました。

でも、たくさんの地域猫や飼い猫と付き合っていると、言葉そのものではないかかも知れませんが、意味が伝わる事があると思うようになりました。

その一つは、当ブログ”好きなYouTube猫動画ベスト3””ねこかます”の動画、「因縁の母猫、仔猫を人間に託しに来る」はとても参考になりました。動画再生回数はなんと1,213万回!!(2022年11月現在)TNRを4年間も逃げ回り、最後に一匹の仔猫を連れて現れた母猫のカーチャン。

雰囲気からすると「あなたに、この仔猫の面倒を見て欲しい」という態度。二匹が並んで目で訴える動画は思わずグッとウインクドキドキくるでしょう。

それを見て、ボランティア仲間が捕獲器を持ってくるまで、投稿者はその母猫(カーチャン)にずっと話しかけていたのです。

「子供の面倒は、前に産んだ仔猫同様に責任を持って見るから、お前は捕獲器に入って避妊手術を受けるんだ」と…。

そして、捕獲機を設置したら、カーチャンは自ら捕獲機に入った。そして、避妊手術をする事が出来た、という逸話です。

その子猫は後日保護して、家猫修行をしてから里親の元で大切に飼われています。”ねこかます”のブログでの、治療内容はとても参考になります。数多い経験を持っている方です。ブログに訪問したら、ブログランキングにポチっ下差しとしてあげて下さいね。

 

                  猫しっぽ猫からだ猫あたま

猫に話しかけてても、詳細な内容は分からないでしょう。でも、その雰囲気や言い方から、何かを感じ取っているのは間違いありません。

もちろん、信頼関係がベースとなるし、個体差によって違うでしょう。でも、たくさんの猫と長く付き合うと、”結構伝わって理解している”と、感じる事がよくあります。

なので、餌やりをするときには、話しかけながら、良い所は褒める、悪いことをしたら叱る。人間の2歳児だって長い言葉は理解出来なくても、雰囲気で判断している部分もあるでしょう。

そう考えれば、”動物だから言葉を理解出来るはずはない”と決めつけるのは、どうかと思います。

                 猫しっぽ猫からだ猫あたま

保護後3週間のナミの写真を、Dさんが見せてくれました。驚いたのは、その表情です。まだ、体調は十分ではありませんが、外にいた時のきつい表情とはまるで違い、とても穏やかな顔でした。

私と家内で「え~、こんな表情するの~!?」と思わず大声を出してしまいました。

今後も、ナミ猫と母猫猫の事を書く機会があると思います。

これを読んで「自分にも気になる動物がいる」という方がいましたら、やり方次第で救える命があります。

助け方が分からなければ、周辺の動物保護団体と連携する事をお勧めします。何しろ、経験豊富です。

「あの猫(犬)かわいそう、助けてあげたい」だけでは、何もしないのと同じです。超能力で治せる人なら、別ですが。

ただ、野良猫や地域猫の場合は、面倒を見ている人が何人もいます。そういう人に周知しないと「突然、いなくなった。もしかして…」と心配する人も出るでしょう。

また、日頃は餌だけあげる程度で餌付けはしておいて、ケガとか病気とか困った時だけ、ボランティアに押しつけるのは止めて下さい。

ボランティア団体でもほとんどが資金難です。個人ボランティアならほとんどが自腹です。

自分で餌付けした、または可哀そうな猫を見つけたのなら、治療してその後も一生面倒を見る覚悟が必要です。それが出来ないのならば、関わらない方が良い。

瀕死の猫を保護した方が、結局は面倒見られないとウチに託され、後ろ足片側切断手術、入院費用、その他ワクチンや治療費十数万円を出し、里親探しをしたことがあります。

素晴らしい里親さんが見つかったからいいけれど、里親が見つからなければ、一生面倒を見なければなりません。

そこもご注意下さいね。自分の行動には責任が付いて来るのです。

当たり前ですが…。

子どもがゲームゲームを楽しむのも良いですが、動物の表情やしぐさしっぽフリフリから要求を読み取り、世話をする。たくさん可愛がり、一生を終えたら涙する。そういうアナログな経験は物では味わえません。

お子さんなら、将来、命を繋ぐ親になるのですから、その訓練にもなるでしょう。

意志の疎通が難しくなり、施設に入った実母への対応に家内は、「猫を飼っていて良かった」と言いました。自分の要求を伝えられずにいらいらしているのは、しゃべれなくても何かを訴える猫と似ている。それを、くみ取れるのに役に立ったのです。

もし、お子さんがいらしたら、これからの長い人生に役立つ貴重な経験をさせる事が出来るでしょう。人や動物に対して、やさしい心が育つと思います。

勇気を持って挑んで欲しいと思います。

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