2011年1月25日。肺癌の定期検診で「問題ない」との診断をいただいた。これで、肺癌手術から2年半クリアが確定した。手術の後、5~10年は続けなければならない定期検診の半分から四分の一を終えたことになる。
 実はこの日、私はもう一つの病院に行った。 左足薬指がしびれて曲がらない。少し腫れている気もする。そう言えば、数日前に左足を強く机の脚にぶつけた気もする。確証はないのだが、ひょっとしたら折れているかもしれないと思った。私は人間ドックでリューマチ因子の異常が指摘されている。念のためにと整形外科に寄ったのだ。
 最初に診察をした。医師は頭を悩ませていた。指の1本だけというのは珍しいというのだ。足と腰のレントゲンを撮ることにした。骨は折れていない。確かに腰の骨の間隔が詰まっているようだ。しかし、そのために神経障害が出るのであれば、他の指もまとめて症状が出るはずだ。筋を痛めた可能性はあるが。。。医師はかなり悩んで、神経痛の症状を和らげるメチコバール(ビタミン剤)と筋の薬インドメタシンコーワクリーム1%を処方した。
 私は家に帰って、ママに診察結果を報告した。医師のグダグダぶりが不満だった。ママは私の左足首の様子を初めて見た。そして、ポツリと言った。「ただのシモヤケなんじゃない?」。私は「ウッ」とうなって沈黙した。
 数年間シモヤケなどなっていなかったので、その症状を忘れていた。しかし、確かにシモヤケそのものだった。整形外科の先生を悩ませてしまい申し訳無かった。