日本の春の象徴とも言える桜
園芸品種は400以上と豊富にありますが、
盆栽では、剪定に強い山桜系や
江戸彼岸系の富士桜などが人気です。
旭山桜
(アサヒヤマサクラ)
花:八重咲き 中輪(淡紅紫色)
花弁枚数:10〜20枚
開花時期:4月中旬
盆栽の桜として広く栽培され、見事な花つきが魅力の品種。
ひとつの花芽から3、4個の花を咲かせ
絵に描いたような満開の桜を楽しめます。
染井吉野
(ソメイヨシノ)
花:一重咲き 中輪 (淡紅白色)
花弁枚数:5枚
開花時期:3月下旬〜4月上旬
江戸時代末に江戸染井村(東京都豊島区)の植木屋が、
吉野桜として売り出したのが始まりといわれています。
花付きが良く、咲いた姿も豪華、育てやすいなどの理由で
江戸後期から全国に一気に植栽されました。
鬱金桜
(ウコンザクラ)
花:八重咲き 大輪 (黄緑色)
花弁枚数:10枚~25枚
花期:4月上旬~中旬
東京の荒川堤で栽培されていた品種。花が淡黄色で珍しいことから、全国で栽培されており、
欧米でも好まれている品種です。つぼみ、花弁の外側は赤く、散り際、花は赤く染まります。
信濃寒桜
(シナノカンザクラ)
花:白~淡い桃色の小輪
花弁枚数:5枚
開花時期:10月頃~春(2~3月がメイン)
オオシマザクラとヒカンザクラの交配種。10月頃から春にかけて
ポツポツと少しづつ開花がつづく希少な品種。
南殿桜
(ナデンザクラ)
花:八重咲き 中輪 (淡紅色)
花弁枚数:10枚~15枚
開花時期:4月中旬
花弁の先にはピンク色が残り、細かい切れ込みがあるのが特徴です。
荒川堤由来の桜で古くからあった品種とされ、全国で栽培されています。
本種はチョウジザクラとサトザクラの交雑種と考えられています。
様々な品種の成立に関与している極めて学術的に重要な品種です。
御殿場桜
(ゴテンバサクラ)
花:一重咲き (淡紅色)
花弁枚数:5枚
開花時期:4月上旬
静岡県御殿場市で昔から、庭園樹として植栽されていたことから
この名がつきました。
マメザクラと他種の交雑種と考えられている品種。
低木でも花付きが良く、
丸みのある桜色の花が可憐に咲き誇ります。
手弱女桜
(タオヤメサクラ)
花:八重咲き 中輪 (淡紅白色)
花弁枚数:8〜15枚
開花時期:4月上旬~
サトザクラの園芸品種
桜の名所として知られる、京都市の平野神社由来の桜です。
手弱女=しなやかで優美。花弁のしわが目立ち特徴の一つです。
枝垂れ(富士桜)
(フジサクラ)
花:一重咲き 小輪〜中輪 (白色〜淡紅白色)
花弁枚数:5枚
開花時期:3月中旬〜
マメザクラ群(野生種)の富士桜。
低木でも花付きが良く、下向きに花をつけます。
咲き始めは白く、徐々に濃いピンクへと変化しますので、
ピンクのグラデーションが楽しめます。
湖上の舞
(コジョウノマイ)
花:一重咲き (淡紅色)
花弁枚数:5枚
開花時期:3月下旬
枝が不規則に屈曲する雲竜系。可憐な花が枝に広がり、
湖面に浮かび上がる花火のような風情。
咲き始めの白色から濃いピンクへと変化し、
グラデーションの美しいサクラです。
河津桜
(カワズサクラ)
花:一重咲き (淡紅紫色)
花弁枚数:5枚
開花時期:2月下旬~3月上旬
カンヒザクラとオオシマザクラの交雑種。
野生で発見され、後に静岡県河津町に移植されました。
早春に咲く、大きな花弁と花の濃さが特徴。
気温の低い頃から開花が始まるので、一気に開花せず、
ゆっくり鑑賞できるのも河津桜の魅力の一つです。