街角で見かけたベリーダンス集団。
確かにベリーの格好はしているのに、
中身は、というと、
上手だけれど、なんとも中途半端な気がして。
これ、パフォーマンスが下手だなんて言っているんじゃないですよ。
中身と外見とが、
そぐわないと思うのです。
なんだか変だぞ!
魂が入っていないのかな。
多分ね。
外側だけ真似ただけではダメなんだろうなあ。
そこへ行くと、
先日、水上音楽堂(上野公園野外ステージ)で見た、
ベリーのパフォーマンスは、
表現がユニークで、
とっても味のある作品として、
アート性も高かったように思うのです。
この違いはなんだろう。
踊り手は、単に振り付けられた踊りを覚えるのではなく、
その動きの中で、自分をどのくらい昇華させるかということかな。
簡単に言えば、踊りこむということでしょうか。
う〜ん。初心者だから偉そうなこと言えないしなあ。
でも、その辺だよね。
じゃあ、下手っぴーとテクニシャン(単に踊りが上手)とで、
比較するとどうでしょう。
自分を知っている「下手っぴー」と、
「自分こそ上手」と思っているテクニシャンだったら、
前者のパフォーマンスを選ぶなあ。きっと。
パフォーマンスの面白さは、
いかに空っぽになった状態を見せてくれるかだと思うのです。
自分が大きな神殿そのものになって、
その空間へと、見る者を招待してくれる人のパフォーマンスって、
見る側と演者と一体になって、
宇宙の彼方に連れて行ってくれそうです。
さあ、私たちの世界へいらっしゃい。
そんな風に手招きしてくれるのが、
素晴らしいパフォーマンス。
ぜひとも、来日公演の時は行ってみたいなあ。
マリア・パヘス舞踏団の舞台、魅力的です。
今年(2016年)はあと5ヶ月か、どんな人の舞台が見られるかなあ。
いけたらいいなあ。
今年の9月には、アントニオ・ガデス舞踏団が来日しますね。
フラメンコのこういった舞台、
実は一度も行ったことないんです。
フラメンコって、とってもキビキビっとしたアクセントが特徴の舞踏ですね。
舞台映えしますね。とっても。
感情が、パキパキと変化して行って、情熱的。官能的。
場面がくるくる変わっていくような印象があります。
それに比べて、
ベリーダンスは、語りかな。妖艶さが女性たちを魅了する。
朗々とその人生の歌は続く。
音楽が心をとらえる。
アラブの音の文化を知りたい。
まだまだそれぞれの舞踊の世界の、
入り口にも達していない自分を感じるなあ。
非日常的で楽しいダンスですが、(ダンス人口は多いだろうな)
なかなか自分の上達がままならないのが現状。
なぜ現代女性は、フラもそうですが、こういったダンス表現の世界に魅了されるのだろう。
多分、世の中、雇用均等法により、
男女の格差が(事実上ではなく)法律上なくなってきたから?
社会で活躍するには、男性とともにトップを目指し、しのぎを削るには、
女性が男性化している面も多々あります。
男性的なエネルギーが、世の中を席巻している中、
本当の女性性を求める本能が、
むくむくと目覚めている現象なのかもしれませんね。
いろいろ講釈を言っても、
いざ、パフォーマンスとなると、
動かないカラダがあるんですねえ。
普通に生活していると、なんとカラダが怠けてしまっているんでしょう。
ダンスを始めて、まずそんなことを感じました。
まだまだ心底のめり込むわけにもいかず、
宙ぶらりん。
練習していないしなあ。
もっと楽しめるようになるには、
この「下手っぴー」に魂を入れていかなくっちゃね。
魂を入れるカラダさん。
私は今、そのカラダ作りに熱中しています。
ダンスそれ自体よりも、大切なことかな。
焦らずじっくりとやっていこうっと。
「インスティンクト・リフレックス」&「アルケミービューティー」 by KEI