出力を上げる”大飯”。福一事故は、首相、政府、規制当局、そして東電の単独、および複合的な人災 | GreenPost しなやかな技術研究会

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 大飯原子力発電所3号機の出力が40%へ。地震と原発という複合防災上の課題に中途半端な手続き(調査)で再稼働された原子力発電所の動向を気にしながらの生活が始まっている。


大飯原発3号機が発電開始 関西や福井の一部へ送電-----朝日新聞、2012年7月6日
"関西電力は5日、福井県おおい町の大飯原発3号機(118万キロワット)の発電を開始し、関西や福井県の一部に送電を始めた。出力は同日中に約40%、9日に100%になる見込み。
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 気にしたとて、止まるわけではない、、、、。いや止めるには、気にし続けるしかない。

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-----image : 関西電力大飯発電所トレンド、グラフ、7/6日朝キャプチャー画像



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大飯原子力発電所 見つめる目(Naverまとめ利用)


 そして、昨日7月5日、国会事故調の報告が衆参両議院に提出された。委員のみなさんの”任期”はこれで終わってしまうらしい。その報告書の概略や記者会見の様子を見て、その働きと果たした機能、これから果たして行く報告書の力を考えると、素直に「お疲れさまでした」とその労をねぎらいたい。


福島原発事故、自然災害でなく「人災」=国会事故調報告書-----ロイター、2012年 07月 5日
"震災前に地震や津波に対する十分な安全対策が取られなかったほか、監視・監督機能が崩壊していたことが根源的原因と結論付け、東電の過酷事故に対する準備不足や政府・規制当局の危機管理体制の不備も批判した。そのうえで国会が電力会社や原子力規制当局を監視することなどを提言した。
.......... "


 福島第一原子力発電所の過酷事故は、地震と津波を契機として、連綿と続いてきた前自民党政権、歴代民主党政権、規制当局、そして東京電力の単独、および複合的で根本的な”不備による人災”だとの結論は、かなり踏み込んだものだ。知り合いには手ぬるいとの批判をもつ人も多数いるが、私は現時点でもっとも信頼できる、この間の経過を調査、分析、そしてこれからを提言する価値のある報告書だと考えています。まだ、概要と2時間半におよぶ記者会見の録画を見ただけで、これから本編をじっくり読もうと考えています。

 そして、大飯再稼動は、拙速な国を滅ぼす愚かな一歩だとの思いを強くしている今の状況です。国会事故調の報告について、これから野田総理、官邸、そして国会の議員の一人一人が何を言い、具体的に何をするのか? 真剣に国民も見つめる必要があります。


 国会事故調の報告書をマスコミ報道だけでなく、原本を閲覧することをお勧めします。

関連
国会事故調 報告書が公表されました。ダウンロードはこちらから。-----国会事故調、2012年07月05日(正式発表)
*昨日は、なんどかアクセス過多でサイトが閲覧できない状況でした。代替サイトは、Facebook : 国会事故調(東京電力福島原子力発電所事故調査委員会)スライドシェア。グリーン・ポストでもスライドシェアを関連ブログに埋め込んでみました。

・Ustream jikocho : 2012/07/05 18:59 JST 国会事故調 記者会見(原発事故調査報告書)(7/5 1900-からの記者会見Ustream録画(2時間24分でした。)





・Naverまとめ : GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/7/3-6日版

しなやかな技術研究会 まとめ





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