百発台的な、ゴールデンロボ | レトロパチンコ 12番地

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【昭和のアーモンド臭】が漂うレトロパチンコを紹介していきます。

約1ヶ月ぶりの更新w

今回は、
以前にロクな紹介もせずに終わってしまった平和の名機 ゴールデンロボ の再紹介。


この機種のバックストーリーは以前、触れた通りです。

見習い釘師が袴釘の一部を抜き刺しして、この機種と同じ配列のバラ釘を作って練習していたのですが・・・

袴釘は、元祖正村から採用された由緒ある釘配列であり、これを見習い風情が弄るなどとは言語道断、てな具合で・・・昔の人は厳しかったんですねぇ。

実際には
練習熱心である事を褒めつつ、先人を敬う礼儀を教えたそうです。

この改造ゲージの玉運びが中々面白かったらしく
最初からメーカーが作ってしまえば問題なかろう、という訳で・・・

これが、メーカーによる「禁じられた遊び」となって、愛のロマンスが採用されました(笑)

中央役物のロボットは、映画「禁じられた遊び」が更にエスカレートした展開であり、分かりやすく言うと【お供え】な訳ですwww

拘束されたロボットが救援に駆けつけた仲間を見つけて、死力を振り絞るのですが
足元の拘束が外れただけで、じたばたするのみ(汗)

隊長(BIG)が叫ぶのですが
拘束されたロボットは空しく【お手上げのポーズ】を取るのです。

そこに被さる名曲 愛のロマンス(滝汗)

想像を絶する素晴らしいセンス

昭和に生まれて・・・本当に良かった(爆)


さて、と・・・本題です。

元々、初期の電役機には百発台(俗称です)なるジャンルが存在しました。

簡単に説明すれば
特賞(始動チャッカー → 電役入賞のワンクッションが多い)へ入賞すると、一定時間アタッカーやサイドアタッカーに連動して100発程度の純増出玉を得るタイプです。

パンドラE(奥村)とか草競馬(平和)、モトクロス(三共)など。

初期は単発役でしたが、次第に連続性を帯びるものも登場するようになりました。

但し、明確に羽根モノとの差別化が図られており、百発台系の電役機は比較的遊びやすい釘調整を施すのが一般的でした。(都会ではその限りではないかも知れませんが)

過去に動画にUPしたものは、割とスパルタ調整となっており
本来は、もっと始動チャッカーへ寄らなければならないし、あんなに継続する仕様ではなかったように思う次第です。

そんな訳で
今回は、釘調整を有るべき姿に戻してみました。

まず、天構えです。

注目すべきは、山釘と谷釘の段差が大きく、山上部分が絞り気味になっている点です。
元ゲージからこうなので、このゲージの示唆するところは
銀筋に玉を流しにくく、寄りの大半が肩風車に委ねられる、ですかね。。。

実際、天構えについては、ほぼノーマルに近いのですが、風車の向きひとつで激辛から激甘まで自由自在です。

続いて、肩風車下のバラ釘ですが

この部分は役物の膝部分への寄りを決定付けるので、シマ全体からの台選びでは見逃すことが出来ないのですが・・・
色々弄った挙句に、割とノーマルに近付けました(汗)

思ったほど上手く調整出来なかったと言うべきか・・・奥深かったです。

袖の風車や、窓入賞の誘導釘はマイナス調整
脇の風車は結構なプラス調整ですが大荒れを避けて、下げ調整にはなっていません。

と、言うか
2次元の画像って、説得力が有りませんね。。。

最後は、始動チャッカー及び権利チャッカー周辺

この機種は人気機種には珍しくヘソ無し台ですね。。。

今回、最も力を入れたのは権利チャッカーへの直接入賞ルートです。
電役主体なのか、直入り主体なのか分からないバランスに仕上げました。

ここは、詳しくw

A・Bは、電役のつま先部分が閉じた時の寄せに影響します。
電役優先なら外・下向きがベストですが、現在は外・上向き調整です。

今回の調整は、F → AC間への飛び込みを甘く取っています。
この調整ですと、電役の膝を経由した玉がAC間からこぼれやすくなるので、電役の継続性という点では大きくマイナスとなります。
(脇風車乗りのつま先経由についてはそれなりのマイナスです)

CDEの連釘について、Eは上げ釘となっており、よりこぼれを誘う調整となっています。

F → EG間については、Gも上げで飛び込み難度は高め。
H → EG間についても同様です。

F → EG間は、Cの下げ釘に関連してより飛び込みを阻むようになっています。

H → EG間のルートは本来のメインルートなのですが、今回は激渋。
AC間から玉が流れたほうがトリッキーですし、そのほうが調整も打ち味も楽しいというのが、師匠の教えなのです。。。

F・H は左始動チャッカーへの寄りにも影響します。
(実際には、この部分の調整を無視して始動チャッカーの三角釘だけでバランス取りしますけど)

表記しませんでしたが、権利チャッカーの命釘は少し広め(見た目重視です)、バランスとして両サイドの寄り釘は離してあります。

足廻りはこのように入り組んだ調整が可能なのですが・・・

出玉調整の基本が何処に有るのか、と言いますと
一回あたりの権利発生について100発以上なのか、以下なのか?

この基本計算を最も重視します。

100発という単位は遊戯時間としては1分だけなので、これをベースとして遊戯時間や出玉率を計算するのが、釘師の仕事でもあったのです。

絶対に勝てない調整で、客を遊ばせるには袖のチューリップを開くとか、
電役作動からの入賞を極端に下げてから始動チャッカーを開けるとか・・・

それでも客が逃げないのは、時たま直入りするからなんですけどね(爆)


出玉の理屈って言うんでしょうか、そういうのを勉強するにも、自分には楽しい機種でした。