夫が「枇杷の木、切った?」と言った。
切ったよ。
道路に落ちて迷惑だから町内清掃の日までに切った。
「実がなってた」
いや、ほとんど腐ってるし、食べても美味しくな…
「美味しかった」
え?
食べたの?
マジで?
あぁ、木の位置が変わっている。
カタツムリがいる。
ほぼ腐っているよ。
以前花梨の実は食べられるのかと聞いたので、硬くて食べられないと答えた。
翌日、生ゴミ入れに歯型が付いた花梨の実が捨ててあった。
私はあなたみたいに嘘はつかないよ。
夫がいかに嘘つきかと言うと、結婚式の仲人を院長先生に頼まなかった。
「その日は手術があるから先生は無理だって」
日曜に手術?と思ったけど見合い結婚なので何も言わなかった。
勤続十数年、今後も勤める予定の病院で、院長先生を差し置いて仲人を務めたのは嫁の身内か!と私の評判を傷つけた。
私がそれを知ったのは何年も後のこと。
仲人は夫の信仰する教会所の先生でした。
だから、教会所の先生は当日私の名前を間違えた。
舅から後日「名前を間違えたけど気にせんように」と言われた。
謝罪は?
話がまた逸れましたが、こういうエピソードは山とあります。
それでも離婚しなかったんだから、私が甲斐性なしなのよね。
娘からは「あんたが一番カスを掴んだ!」と罵倒されます。
「私の本当のお父さん、どっかにいるんだよね⁈」と涙目。
ごめんよ、あれが実の父。
かわいそうに。あれがあなたの実の父。
私は彼とは赤の他人なのよ〜。
え〜、ということで梅の実を収穫しました。
高い所にひと粒残っているのを取りたいけど、どうするかね?