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この夏夫カンタロウと旅行をする。
旅行は嫌いなカンタロウだけど、今回の行き先は長年訪れたい場所のようでそれなりに楽しみにしている様子だ。
俺はというと、旅行が数少ない趣味なのでカンタロウがいてもいなくてもあちこちホイホイ出向いている。
カレンダーを見ながら夏休みの取得日程を考えて、例年どおりいくつか旅の計画を立てている。
カンタロウとの旅行以外だと今のところ、高知・佐渡・滋賀…
あと京都や大阪、軽井沢などにも行きたいと思っている。
カンちゃんと行く旅はもちろんすっごく楽しみなのだが、正直数ある旅の中の1つだ。
なので旅へのスタンスはずいぶん違う。
「ねえショウタ、着替えはどのくらい持っていく?」
「半袖だけじゃ寒いかな?長袖にする?羽織るものにする?」
「バッグはどんなのにしよっか?」
大好きな夫なので面と向かっては言わないけど、
「別に何でもいいんじゃないの?直前になって適当に考えればいいよ」
と思わなくもない。
そもそもまだけっこう先の話だし。
だけどカンちゃんは、
「スニーカー買わなきゃ、バッグも新しくしたい、シャツも新調しなきゃ」
と1人で盛り上がっていたのでそっと放置しておくことにした。
「ショウタもさ、せっかく行くんだからいつものみすぼらしい格好は止めなよ」
余計なことまで言い始めた。
確かに旅先ではいつも着古した小汚ない服装なのは間違いないんだけど…
ということでこの前2人して旅支度のための買い物に行ってきた。
今回の行き先は標高が高い場所なので暑さはそれほどないだろうけどその分紫外線が強いかもしれない。
俺は濃紺の麦わら帽子を買った。
いつも麦わら帽子をかぶると驚くほど似合わないのだけど、手に取った濃紺の麦わら帽子は派手さがなく落ち着いた感じ。
カンちゃんも「いいんじゃない?」と言ってくれたので、少し予算オーバーだったけどお買い上げ。
他の旅でも積極的にかぶろうと思う。
カンタロウはあれこれ迷っていたけど、スニーカーもシャツもバッグも全て既存のものでよい、と俺が散々釘を刺しておいたので新たな購入は断念していた。
ただ紫外線をしっかりカットするという日傘だけは買っていた。
俺もその日傘が欲しいなと思えるような素敵な1本だった。
さて、買い物も終ったから帰りましょう。
エレベーターに乗ろうとすると、たまたま企画展覧会のポスターを発見したカンタロウがせっかくだからちょっと見ていきたいと言う。
せっかくだからまあいっか、と急遽覗いて行くことにした。
【結果】
「すっごく気に入った❗️」ものが見つかった上機嫌カンタロウ。
旅行とは全く無関係のインテリア品をお買い上げ。
66,000円
66,000円
66,000円
あんぎゃ~
生活必需品でないものにそんなに高額な出費をしやがって❗️
こんなことならスニーカーかシャツの1枚でも買わせてとっとと帰ればよかった…
「カンちゃん、一応念のために聞いておきますけどね」
「なあに?」
「66000円もの大金が果たして、」
「あるわけないじゃん、でもいい買い物ができたから良かった良かった」
この後のセリフは大抵いつも決まっている。
「これからショウタとのデート代をう~んと削減すればいいだけ~」
絶対にこれっぽっちも削減はいたしません❗️
俺はひとまずカンちゃんとの旅の費用を工面するために日々節約に励もう。
カンタロウの費用工面は一切関与せず、で。