今日は春らしい暖かい土曜日だった。

近所で卒業式か卒園式があったみたいで正装した子どもや親の姿が見られた。


出会いと別れの季節。

春~スプリング~プランタン



高校の卒業アルバムは夫カンタロウに見せたことがある。

奇跡的にいい笑顔で写っていた個人写真があり、カンタロウに

「えっ、これショウタ?やべぇ超かわいいラブ

と唯一言わせた1枚だった。


「うわぁ、この頃に出会って付き合いたかったなあ」


「それが今じゃこんなになっちゃって、トホホホ」


残念ながら出会うのが30年遅かった。笑



ところで奇跡の1枚があれば、その逆の1枚もある。

文字通り「墓場まで持っていくしかない1枚」だ。


もしブログに現在の顔写真か墓場までのその1枚のどちらかを載せないといけないとすれば、間違いなく現在の顔を載せる。

(もちろん、お目汚しになるので自粛するけどグラサン)



それは中学の卒業アルバムのグループ写真。

同じクラスの数人の仲間と学校の校庭で撮った。


カメラマンが

「そこの人、口を普通にして笑って」

と言った。

そこの人=俺、だった。


当時、近眼が酷くて分厚いレンズ銀ぶちメガネをかけていた。

似合わないのでそれだけでも不細工だっただけでなく、当時人気があった渡辺美里のアルバムのジャケット写真のモノマネをしてグループ写真撮影に臨んだ。


目をギョロっと見開き上目遣い、おちょぼ口で半開き。


どうしてこんなことをしたのか、遠い昔のことなので謎でしかない。


カメラマンの言うことを聞かず、自称美里顔で臨んだ。



そして卒業アルバムが仕上がり、そのページをめくると、薄汚いニヤついた妖怪お化けみたいな姿の俺があった。


「アンギャ~ガーンガーンガーンガーンガーン

悲鳴をあげそうになるのを堪えて急いでアルバムを閉じた。

人様に見せてはいけない1枚。



それ以来、暗黒の歴史としてそのページか開かれたことはない。

きっと実家の押し入れの隅に眠っているだろう。そのまま眠り続けていてほしい。



中学生なんて記憶の遥か彼方だけど、撮影したあの日に戻れるとしたら自分の顔面をひっぱたいて普通の顔にさせたい。


カンちゃんには絶対に言えない苦いだけの思い出。



そうだ、思い出したことが。

もっと恥ずかしい1枚、いや2枚があった。

なので続きは次回にさせていただきます。