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元日からの大きな被害を見聞きするたびに心が痛む。本当に地震は恐ろしく、まだ現在進行形で被害が拡大していることが悲しい。
夫カンタロウとテレビのニュースを観た時も、お気の毒に…としか言えなかった。
そんな中、知り合いの女性が能登半島の先端、珠洲市へ災害派遣へ先週行ってきた。
話を聞くと美しい町並みが一変していて絶句して立ちすくむしかなかったそうだ。
1日も早い復興を心から願っている。
能登半島へは大学3年の時に一度だけ行ったことがある。
1995年の晩秋から年末あたりだった。
どうして覚えているかと言うと当時、華原朋美「I BELIEVE」がリリース、大ヒットしつつあり、能登半島を旅したあちこちで流れている思い出があるからだ。
あと当時、仄かに恋していたノンケ親友との2人旅だったから。今は廃線になった、のと鉄道七尾線の穴水~輪島区間。
美しい車窓を見ながら終着駅輪島に向かった。
詳しい場所は覚えていないのだけど、列車が急勾配を登りきれなくて、一度平坦な地点まで戻って再度輪島に向かったことが強い印象として残っている。
輪島でどんな宿に泊まったか…
残念ながら全く覚えていない。
輪島朝市に行って、箸を買ったような…
親友はおばあちゃんから漬物を買っていた。
有名な輪島塗を記念に買いたかったけど、大学生の貧乏旅行では到底無理だった。
そしてUFOの町、羽咋も訪れた。定食屋のご飯がとっても美味しかった。
金沢に戻って近江町市場でカニをたくさん買って親友と2人でビジネスホテルの狭い部屋でがっついて食べたのも楽しい思い出。
カンタロウと出会う四半世紀以上前。
決して実らない恋と能登半島から眺めた美しい夕陽。
甘酸っぱい青春の思い出。
来月から利用できる北陸応援割がスタートしたようだ。
今、石川県へ旅するのはいいのか、時期尚早なのか分からない。
だけどいつかは必ず行きたいなと強く思っている。
そしてできればカンちゃんと行きたい。
大人になったんだから美しい輪島塗を今度こそ購入しよう。
カンちゃんは石川県には行ったことがないらしいので2人で人生後半の美しい思い出の地になれば嬉しいなと思う。
今、自分の心の中に石川県が確かに存在している。