アラフィフになっても自分自身について新たな気付きがある。


それは「出世意欲があった」ということ。


何度かブログにしてるけど、今年度のわたくしはスーパー左遷中。それがいつまで続くかは分からない。



今週は仕事で同期の男性との会議があった。同期といっても自分の代はたくさんいるので知らない人の方が圧倒的に多い。


内定をもらってから入社、配属、異動、転勤…

いろいろあって普段同期と顔を合わせることはほぼない。



彼は我が期のエースだ。

いち早く出世街道を驀進し、今は各営業所を統括する立場にいる。俺はアドバイスを受ける立場。



採用された20数年前、入社式で同期のいい男チェックをしていたらすぐに目についた彼。

俺は浪人したり転職したりしたこともあり、彼は同期ではあるけど偶然にも俺の高校の後輩でもあった。


別の人に聞いたら高校時代に「ミスター○○高」に選ばれたらしい。


若手時代から何となくいつもみんなの輪の中心にいるような存在だった。



それから20年間余、大きな接点はなかったけど、左遷業務で今年になって何度か会うようになった。

左手薬指には結婚指輪が光り、甘いマスクとサラサラヘアは健在で女性受けもとても良い。



「今年は夏休みに子どもらと釣りをしたりアスレチックで遊んだりしてとても楽しかったです」

なんて女性社員と話しているのも聞こえた。


俺より遥かに若くカッコよくノンケで幸せそうな家族。出世し給与や待遇もかなり違う。


そして俺にも親切丁寧に接してくれる。性格も優しい。

きっと俺が同期だということは気付いていないだろうけど。



俺を閑職に追いやった前所長は定年退職をして今年度は新しい所長がやってきた。


昨日、ふと燃え上がるような感情が湧いてきて所長室に乗り込んだ。

「いつまでも追いやられたままでは悔しいです、辛いです、惨めです。早く管理職になりたいです❗️」

一気にまくし立てた。


所長は黙って頷きながら聞いていた。



自分の仕事部屋に戻ってふぅと大きく息をした。

"カンちゃん、俺の中で出世したいって気持ちがあったみたい。管理職になりたいなんて考えたこともなかったのに思わず所長に宣言しちゃった"


夫カンタロウに言ったらなんて返事するんだろうな。

仕事中ではあったけど全然関係のない他愛のないメールを入れておいた。



3年後、5年後どうなってんだろうな。

カンちゃんと仲良く過ごしていたいのはもちろんだけど仕事は続けていくだろう。

どんな50代になるのか不安ではある。


なお所長からは、

「少なくとも来年度はこのままやってもらう」

と断言された。


俺しかいない仕事の小部屋にこもり、将来の自分のために資格勉強を再開させた。



カンちゃん、俺仕事は大嫌いなんだけどこのまま終わるのは悔しいからもうちょっと頑張ってみる。


この土日は2週間ぶりに会える。カンちゃんにたくさん甘えさせてもらってまた来週から頑張ろう。